彼女が目覚めるその日までのレビュー・感想・評価
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ヒロインを支える役者陣の温かいコラボレーションに見応えあり
『アトミック・ブロンド』と同じくシャーローズ・セロンのプロデュース作だが、こちらはガラリとジャンルが異なったドラマに仕上がった。望み通りの仕事にもつけて誰もが羨む人生を歩んでいるかに見えた主人公。だが、ある日、思いがけない異変に見舞われ、可能性に満ちていた毎日に暗雲が立ち込めていく。彼女の身に起こる異変を、客観的ではなくあくまで彼女の感覚をもとに表現しているので、序盤はこの映画の方向性がヒューマンドラマにもサスペンスにも、それからホラーのようにも思えてくる。とりわけ『モールス』や『キャリー』で見事な演技を披露してきたクロエ・モレッツだけに、突如豹変して周囲を驚愕させる演技のダイナミックさはお見事。思いのほか、そこからあまりストーリーが進展することもないのだが、それでも周囲の家族やオフィスの同僚、上司、それから彼女を救おうと一丸となる医師などの堅実な演技のコラボレーションには見応えを感じる。
難病ものは幸せの場面が必ず先にある。
ニューヨークで働く記者スザンナが難病に侵される話。 難病っていうのは分かりますが、アホに見えるのが病院の医師。 ニューヨークですよね?どっかの田舎村医院じゃないですよね? 両親がどの医者も病名が分かっていないと気付くまで1時間。。。「遅すぎやしないか?」と思う内容にグッタリ。 まともな医師まで65分後である。 (どう観ても「こいつアホだろ」と思う医師有) まぁ主役のクロエちゃんがいなけりゃ面白味もないだろうし、展開も分かりきった展開なので映画ならではの何かを期待はしていたのだが。。。 病気中恋人や両親との愛も少なく、ある医師で簡単に終わっちまいやがった💦 これなら「世界仰天ニュース」内でもいいかな。感あり。 色々な難病知りたい方はどうぞ。
【原因不明の奇病に侵されたNP紙女性記者が、数々の医者の”精神の病”という診断に疑義を持つ家族・恋人の粘り強い戦いが奇跡を起こした様を描いた作品】
クロエ・グレース・モレッツ演じるスザンナ・キャラハンが”抗NMDA受容体脳炎”により(劇中では、この病が数々の医者の診断では判明せず・・)徐々に混乱状態に陥り、痙攣する姿がホラー的な衝撃であった。 (「エクソシスト」の主人公はこの病気の患者だったとされているから納得であるが) スザンヌ・キャラハン著:「脳に棲む魔物(Brain on Fire)」が原作の実話の映画化。 <一番驚いたのは、今作の一週間前、”抗NMDA受容体脳炎”に罹患した女性とその恋人の姿を描いた邦画「8年越しの恋人 奇跡の実話」が公開になっていた事。不思議な事があるものである。どちらの作品もとても感動したが、今作はクロエ・グレース・モレッツの痙攣に至る演技の凄さにも驚いた。> <2017年12月16日 劇場にて鑑賞>
脳生検する実話inNY
抗NMDA受容体脳炎により右半球が機能していなかった。 脳が燃えている。 217人目の患者 医者が原因を特定出来ないからといって安易に精神病と診断する危険性についての啓蒙作品…ってこと? 実話ネタとはいえ映画としての面白さに欠ける。 クロエちゃんのぷっくらした唇を愛でるのみ。 21歳でニューヨークポスト記者になれるもんなの? 本人がもっと美人さんで吃驚
ザ・スミスとトム・ウェイツ
ボールペンを回したり舐めたりする癖のあるスザンナ・キャハラン。ニューヨーク・ポスト紙の記者となり21歳という若さながら将来を嘱望される存在だった。ある日、上院議員の大事なインタビューで発作がおこり、躁状態ののちに倒れてしまう。それでも「疲れた」「睡眠不足」だという不定愁訴はあるものの仕事はなんとかこなすかに思えたのだが・・・ もう、この初期症状だけで涙が出てきた。自分の症状を伝えきれないもどかしさ。それを見てボーイフレンドのスティーブンも異常を察知し、瞳の中には本当の彼女がいて、自分を取り戻したくて抜け出したいという気持ちが伝えたかった。医師の前でも時折雄弁になり「双極性障害よ」などと自分を分析みせたりするのだが、医師の診断はその双極性障害とも統合失調症ともわからぬ、原因不明の病気であるとして、精神病院への転院をすすめてしまうのだ。 頭にくるのは、ことあるごとに医者が「酒の飲みすぎに注意してください」とコメントするところ。確かに二日酔いの症状にも似ている気がするけど、もっと近寄って酒の匂いがするか嗅いでみろ~と言いたくなるほど。 チャラいと思ってたボーイフレンドが意外にも献身的であったり、頑なに精神病院を拒否するパパとトリニティーママも良かった。実話であることも重くのしかかるし、最善の治療への経緯がもうちょっと克明に描かれていたら尚good。やっぱりクロエファンにとっては彼女の豊かな表情が存分に楽しめる作品でした。
そんな病気があったのか
NYの新聞社に勤める主人公(クロエ・グレース・モレッツ)が経験した難病の映画化で、病気の原因を突き止めることがいかに大変かよくわかる。 勿論、映画で説明はあるのだがよくわからず、免疫が脳を攻撃するらしい。
医学の知識と人柄
最終的に病気を見つけるお医者さんに感動した、見つけ方 全体的に男性陣の言動にはしっくりくるものがあったが、 主人公含めて女性陣のそれにはずっと薄い違和感みたいなものがあり続けてしまい、あまり物語に入り込めなかった おそらく文化の違いのようなことだとは思う
私の経験が誰かの役に立つのなら
原因不明の疾患を容易に精神的と診断しやすいことは日常で感じていたので、この映画ではどのように描けているか興味を持って観た。周りの愛が心地よく描かれていることに心地良さがあった。スザンナの「私の経験が誰かに役立つのなら」の言葉とタイトルの「彼女が目覚めるその日まで」が呼応していて「いい映画」を楽しめた。監督はジェラルド・バレット
実話ならではのハラハラ
最後まであっという間というような作品でした。 クロエの演技には自分の体が動いてしまうほど 見応えがあるものでした。 彼女が病気であるということを伝えるには十分なほど 沢山シーンがありました。 話が大きく進むことはありませんが そこに重きが置かれてることで 実話ならではの表現の仕方に感じました。 同じ症状が何度も表現されますが その都度病気のもどかしさ、辛さ、痛み、悲しみ 様々な感情が伝わっていきます。 彼女が目覚める…… 一人称で描かれているのでそのタイトルなのかもしれませんが、もし私がタイトルを決められるのならば 彼女を見つけるその日まで 彼女を取り戻すその日まで 第三者から見たらそのように感じました。
原因不明の病気の恐怖!
本作を通して、抗NMDA受容体脳炎という病気を知りました。以前はこの病気が悪魔の仕業や精神病として片づけられ、適切な治療がなされていなかったのかと思うと恐ろしくなります。そういう意味では、この病気の認知度を上げた本作の役割は大きいと思います。 実際にこの難病に冒された女性の手記を映画化しただけあって、病気の進行に伴って異常行動がエスカレートしていく様子が丁寧に描かれています。また、そこにクロエの迫真の演技が加わることで、この病気の恐ろしさがますます際立ち、恐怖を感じるほどでした。 しかし、実話を忠実に映像化したためなのか、感動要素が薄く、映画としてはややおもしろみに欠ける印象でした。また、両親が苛立ちを医師にぶつけるシーンはやや違和感を覚えました。病気の原因を突き止められない医者を、両親が責め立てる気持ちはわからなくもないです。しかし、その態度があまりにも強気で、娘の心配より、医者への攻撃に重点を置いた感じがして、共感するというより、むしろ引いてしまいました。カーン先生やナジャー先生あたりにスポットを当ててみてもよかったのに…なんてことも思ってしまいました。
伝える事が大切だと実感!映画8年越しの花嫁 実話と一緒にみて
伝える事が大切だと実感! 大ヒット上映中の映画 8年越しの花嫁 真実の実話と 一緒に映画館で 多くの人々にみてもらいたい! 日本では、上映している映画館が 少ないので、日本でも吹き替えDVD版を だして欲しい。 映画化で同じ様な苦しみを 抱える人々の希望になる素晴らしい作品! 人生は諦めなければ 道は拓ける!感動しました。
クロエちゃんの演技に脱帽
久しぶりのクロエ・グレース・モレッツを劇場で観ましたが、彼女の迫真の演技に脱帽です。 邦題が作品の雰囲気を全く表していないのが残念です。涙しましたが、決して感動させようという演出や演技はありません。むしろただ淡々と進むストーリーの静けさに怖ささえ覚えました。 クロエちゃんの演技力が余すことなく発揮されている作品なので公開観数が少ないのがもったいないです。
実話だったとは…
クロエちゃんが可愛すぎて、フワフワして、あんまり深刻な病人ぽくないなぁと思ってたら、どんどん症状が悪化していく様子を丁寧に演じていて、すっかりいい女優さんになってました。 内容はまぁ、予想通りでしたが、本人のスザンナとスティーブンがリアルに似てた(笑)。ちゃんと忠実に描かれているところも感動ポイントですね。 翻って日本人はあんなに医者の診断に楯突くこともしないだろうし、個人的にはたとえ医師の診断ミスがあったにせよ、私はどんな結果でも受け入れると思います。この病気の原因が突き止められた医療の進歩には敬意を払いますが、人にはそれぞれ抗うことのできない寿命があって、病名がわからなかった時代に生まれただけなのではと、改めて思えた映画でした。 マーゴ役の女優さん、先日観たgifted の担任の先生役で、なかなか可愛い人でした。彼女もなかなかいい役者さんでした。 何はともあれ、与えられた命いっぱい生きなきゃですね。
医療に対する姿勢のちがい?
発病から診断がついて正しい治療につながるまでのストーリーとして見ました。他のレビューアーも書いていたが、最も印象に残ったのは家族と医師が対等にやりあい、診断に納得が行かないときは、プレッシャーをかけ必要な検査をさせ、原因を追究させる家族の姿でした。日本人だと同じ状況で先生にお任せしますとさっさと精神病院に入院させるのでは?これは医療に関するリテラシーの違いなのでしょうか。家族が粘った背景には、アメリカでも精神疾患、精神病院に対するスティグマがあるためかとも思いました。
諦めないことと覚悟を決めることの境目で立ちすくむ
自分の身に置き換えたときにゾッとします。 もし、自分の娘が同じ病気、あるいは発見の困難な病気になった時に、あれだけ医師に食ってかかれるだろうか? プロとしての直感を信じて行動する医師と原因解明に当たってくれる知見と経験のある医師に恵まれたからこそ本作のような結論が導けたが、たまたま経験や知識がなくこの病気を発見出来なくても、その医師あるいは病院として精一杯手を尽くして検査してくれたとしたら、厳しい現実を受け入れる覚悟を決めて、諦めてしまうのではないか。 現実的には、仕事や経済的な事情を判断材料として一切考えることなく、いくつも病院を変えたりすることも困難だとも思うし、諦めないことと現実を受け入れること(覚悟を決めること)のどちらが正しいのか、立ち竦むしかない気がする。
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