「娘があまりにも不憫」あしたは最高のはじまり odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
娘があまりにも不憫
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表層的に観れば酷い母親に振り回される健気な主人公の悲喜劇と言えるのだろうが、たまたまゲイの映画プロデューサーに助けられ運が良かったに過ぎない、一歩間違えればと考えればお気楽に鑑賞できるテーマではない。
誰にも望まれず無知な火遊びから生まれた子、育児放棄の果てにどういう訳か親権争い、小学生まで男手一つで育て情が移った頃に病で召し上げるとは神ではなく悪魔の所業、こんな異様なプロットを考えしかもコメディタッチで描くとは正気の沙汰とは思えない。そういう意味では無軌道な若者に向けた反面教師、毛色の変った性教育映画なのでしょうか。
血縁関係まで持ち出したのは子を失う親心を考えてのことなのだろうが残酷さの上塗りにしか思えない。娘が死んで明日から新しい最高の人生の始まりと言うタイトルにも言葉を失う、まるで厄介払いか、悪夢から覚めたとでも言うのだろうか。娘があまりにも不憫でした。
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