「最後まで気が抜けない」ゲット・アウト hkさんの映画レビュー(感想・評価)
最後まで気が抜けない
冒頭から不穏。オープニングの曲も不協和音のようで恐ろしい。黒人の彼氏が、白人の彼女の家族に会いに週末旅行に行く話。浮き足立ってはしゃぐ家族、噛み合わない会話。後半でその理由は判明する。この映画で分かったのは、差別意識や嫌悪による排除はまだマシなのだ。本当に恐ろしいのは、悪意なく正義を押し付ける人々。根底にあるのは軽蔑なのに無自覚、聖人君子気取り。無音の競りのシーンが物語っている。
過去も現在も、世界の片隅で善意の押しつけが行われている。差別は根強いのだろう。様々な秘密結社もあるのだろう。只々恐ろしい。
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