犬ヶ島のレビュー・感想・評価
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ほっとする
心地よい違和感
ジャパンプレミア試写会にて。 ウェスアンダーソンの大ファンだったので、彼を一目見れただけでも昇天しそう。しかもジェフゴールドブラムも来てくださって。
見終わって、やはり親日家の ウェスアンダーソンにしか撮れない映画だと感じた。さまざまなウェスの作品で日本ネタが出てくるのを見てもわかるように、大の親日家なのだ。その外国人から見た日本の素晴らしいところをしっかりと抑えているところがすごい。詳しくは言えないが日本を象徴するものがたくさん出てきている。ラスト、日本への最大のリスペクトが込められてると気づいた時は震えが止まらなかった。
ストップモーションアニメが得意なウェス監督。『ファンタスティックMr.fox』や『グランドブダペストホテル』でもすこしストップモーションアニメのシーンを入れているためあって、映像がとにかく素晴らしい!永遠に見ていられる美しさ。
日本語と英語が混ざり合っており、へんな日本語が登場したり、主人公アタリの日本語も少し違和感があるのだが、見ているうちにその違和感が心地よくなってくるのも良かった。
サントラも相変わらずいい。何回でも見れる作品。心地よかったなあ〜。
日本ほどピッタリな舞台はない
和太鼓が鳴り続けるなか、ポップな絵巻物を見ているかのような映画でした。
「さすがに和テイストだからデスプラさんじゃないだろうけど、音楽が良いなぁ。」と思いながら見ていましたが、なんと今回もデスプラさんでした!すげ〜(^◇^;)
改めて、操れるジャンルの幅広さに脱帽。
七人の侍もテンション上がりました。
モブキャラの犬達に至るまで、どの犬も登場シーンが印象的でカッコイイです。
なかでもナツメグ。
めっさイイ女!(←犬だけど)
遠目で逆光なのにもかかわらず、最高に魅力的な大人の女だとわかります。(←犬だけど)
バードボイルドな男とイイ女の会話の素敵なこと!二人の掛け合いに痺れました。(←犬だけど)
日本語字幕とは別に、スクリーンに縦横大小の文字が表示されますが、残念ながら小さい文字は読み取れなかったので、デザインを楽しみました。(*´ー`*)
どうせBlu-ray買って隅々まで何度も観るから良いのですが、劇場で読みたいなら席を考えた方が良さそうです。
ウェス・アンダーソン監督のファンになって久しいのですが、なかばお約束になっている動物虐待シーン(しかもガッツリ)がいつも謎でした。
本作は、そんなシーンに対する監督からの一つの答えのような気がしました。
逃げ出してノラを選択した犬、人間の警護を選択した犬、私達人間は“飼っている”つもりでいるが、その気になればいつだって犬達は選択出来る。
人間達が“捨てた”と思っている島で、彼らはたくましく野性味ある秩序を持って生きている。
そもそも身勝手な人間のレスキューなんて無用なのだ。
けれども、そんな彼らが私達のそばにいてくれるのは、私達が可愛そうだから。
ハグした時、私達の温もりを心地よく感じてくれているから。
ただそれだけに他ならない。
人間どもの身勝手さと、犬達の寛大さ。
犬ケ島の動物達が、立入禁止区域に取り残された動物達と重なりました。
それに動物実験で犠牲になった仲間たちをメンバーに加える為にも、地震と津波と原発を経験した日本は舞台としてピッタリ。
少年と一匹の浪人による鬼退治
やばい超面白かった!
「KUBO」に続き、日本人が作らなきゃいけないアニメ作品だった
日本にある架空の都市 メガ市
独裁政権による恐怖政治により
犬が「犬インフルエンザを持っている」という理由でゴミ捨て場の犬ヶ島へ隔離される
そこへ12才の少年アタリは、自分が飼っていた犬のスポットを探しに行く…
人間の勝手なエゴにより、召使いのように扱われていた犬たちが
今度は、増えすぎたら「危険だ」と言われて隔離され
さらにはそれが、恐怖政治の材料にされ、市民は犬を恐れるようになり…
タイトル通り、
これは少年が鬼ヶ島へ鬼退治に行く話。
では、その鬼とは何か。
なぜ、鬼退治しなければならないかを考えた時
そこには、かなり根深い人間の悪が潜んでいる。
そして、そんな少年を助けるのは一匹の浪人であり、彼はアタリと友情を育みつつ、用心棒となっていく
かわいいワンちゃんがいっぱい出てきて
「かわいいなぁ」と思いながら見ることもできるけど
その裏には、人口爆発、人種差別問題、移民の強制送還問題、ネオナチの台頭などなど
現代社会の問題点がぎっしり詰まってる
全ての人間は生まれながらにして平等であるはずだなのに…
なぜ、そうならないのか
犬たちが私のたちに教えてくれる
斬新
映像も日本を面白く描きながら斬新なタッチで、音楽も日本を感じながら斬新。日本語と英語をうまく活用しているのも斬新。今までこの監督の作品である「ファンタスティックMr.FOX」「グランド・ブダペスト・ホテル」も観てきましたが、違ったタイプでとっても面白かったです。声優出演者も豪華ですし、それぞれの個性が際立っていました。残念だったのは文字が小さくて見えにくかったこと。犬公方徳川綱吉の真逆というのもなんだか歴史を感じさせます。何でも極端すぎは良くないですよね。日本の個性ともいえる曖昧さも大事。半端と柔軟は別物。柔軟に対応すべきですよね。トップの極端な発想は危険だと思いませんか?
独特!
傑作
W・アンダーソン監督作のベストにしてストップ・モーションアニメの新たな傑作
犬との友情愛
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