「【”僕の存在には、貴方が必要だ・・。何うしても、必要だ・・” 古書と人間を巡る物語。】」ビブリア古書堂の事件手帖 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”僕の存在には、貴方が必要だ・・。何うしても、必要だ・・” 古書と人間を巡る物語。】
ー 御存じの通り、レビュータイトルは、夏目漱石の「それから」のクライマックス、高等遊民の長井代助が、友人の妻、三千代に対し、白い百合を活けた水鉢の前で正座して告白する言葉である。-
■感想
・今作は、
”僕の存在には、貴方が必要だ・・。何うしても、必要だ・・”という、セリフの”貴方”を
・大切な思いが詰まった古書
とも読み替えることが出来る。
・本好きには堪らない、古書堂の中の数々の本棚。今では、地方都市では見かける事のなくなった古書店の匂いが伝わってきそうである。美術陣は、ご苦労されたであろう。
・内容は、”ほぼ”原作通りに淡々と進んでいく・・。
<実写化の映画のレビューで
”原作の世界観が生かされていない”
というコメントを時折拝見するが、私の場合、原作を監督がどのように”料理”するかに重きを置いて鑑賞するので、逆に”もう少し、三島有紀子監督の色合いを出して欲しかったなあ”と感じた作品である。>
■補足
・森田芳光監督、松田優作主演の「それから」は、名作である。と勝手に思っている・・。
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2021年3月4日
原作の世界観〜の件。
私も監督がどの様に料理するかを重視するので、原作に忠実じゃないとかあのシーンが無いとか拘らない訳で。原作を超えた様な映画はいくらでもある訳で。
最近、原作にも寄せず、料理もせずに俳優陣並べてハイどうぞ✨が好かんw