「最初に犯人を明示してサイコ風にした方が・・・でも、それは原作から離れ過ぎてしまうのかな?」ビブリア古書堂の事件手帖 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
最初に犯人を明示してサイコ風にした方が・・・でも、それは原作から離れ過ぎてしまうのかな?
太宰の「晩年」初版本を巡るサスペンスと、古書堂に勤める青年の祖母の悲恋を交えた物語。
色々と混ぜてしまい、全てが中途半端になってしまった印象の映画です。
犯人はすぐに想像つき(と言いますか、他にいない)、サスペンスとしては物足りなさを感じます。
かと言って、主人公の恋愛物でも、祖母の不倫物でもありません。過去と現在の因縁めいたところもありますが、深さを感じません。
犯人を最初から明示してサイコサスペンス風に仕立てるか、鎌倉の景色をもっとしっかりと映し「美しい映画」にするか、或は過去との因縁をもう少し深めるか・・・等をすれば、より見所が出来たように思えますが・・・全てが中途半端でした。
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