劇場公開日 2018年11月1日

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「すべてこれ罪の子なれば」ビブリア古書堂の事件手帖 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0すべてこれ罪の子なれば

2018年11月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

すごい酷評の嵐。
たしかにね、あそこは逃げるんじゃなくて通報だよね。あの一連のシーンだけで一気に冷める。アホばっかだし。嫌気が差すのはわかる気がする。

映画としては、さすが女性である三島監督らしい、柔らかい空気を醸したいい雰囲気。個人的に、しみったれた太宰は嫌いな作家なのだが、彼をほうふつとさせる東出昌大のまとう空間はよかった。その太宰っぽい、ひっくるめて言えば当時の文学や芸術界の大家の持つ退廃的な言動がもろに映し出されていた。自意識過剰で女に弱い、そのくせ自堕落な。東出の場合、清潔感があるからまだいいのだ。

生キトシ生クルモノ スベテ コレ 罪ノ子ナレバ

いい言葉だ。この言葉があるからこそ、この映画は活きる。脚本はダメダメだけど。

栗太郎