「ラストは再考願いたい」ビブリア古書堂の事件手帖 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストは再考願いたい
クリックして本文を読む
黒木華と野村周平の演技を観てたら楽しくていいの。回想シーンで夏帆が出てきて、「このメンツに入れていいの!?」と東出昌大がいるのね。
謎解きなんだけど、まあ別に、謎が解けても解けなくてもどうでも良いかなって気がしちゃうのね。犯人側の動機が描かれてないし、狙われる本に対する栞子の思いの深さも台詞一言みたいな感じだから。
「君には本のことは解らない」って、野村周平が疎外されて。対して「お前は本のことしか解らない」って栞子さんは批判されて。
栞子さんの恋愛感情の目覚めとともに、本以外の人間の心も解るようになってくってことなんだけど、ここの描写が弱いんだよね。だから大事な本を海に投げ捨てても「ふーん、まあ、そうかもね」って感じがしちゃう。
「ふーん」って感じでラストにきて『僕の存在にはあなたが必要だ』って言われても取って付けた感じで「だから?」って思ってると映画終わっちゃうの。
コメントする