「アイドル映画とナメることなかれ!」あさひなぐ しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
アイドル映画とナメることなかれ!
通常スクリーンで鑑賞。
原作マンガは既読。
友人が乃木坂46のファン(松村沙友里推し)で、こちらも影響を受けてファンになりました(伊藤かりん推し)。
「どうする?観に行く?」「いや観る以外の選択肢あれへんやろ」ってことで、ふたりで劇場に足を運びました(笑)。
薙刀の場面は、試合のシーンも含め、彼女たちが殆ど吹き替え無しで演じていると云うことで、ちゃんと出来ているだろうかと心配でしたが、全くの杞憂に終わりました。
もしかすると撮り方も手伝っていたのかもしれませんが、全員ひとつひとつの動きにキレがあり、「相当練習したんだろうなぁ」と感動しました。普段からダンスレッスンをしているから、身体の基礎が出来上がっていたのかもしれません。
特に白石麻衣は天才的腕前を持つ宮路真春役なので、相当な技量を求められただろうと想像しますが、その期待に充分応えているのではないかな、と…。元々のビジュアルと、磨き上げられた所作から放たれる凛とした美しさには説得力があり、真春を体現していてとても素晴らしかったです。
試合シーンもとても迫力がありました。勢い良くぶつかり合うそれぞれの薙刀―。籠められたものの重みや気迫が伝わって来るようでした。原作で個人的に感動したシーンが再現されていたので、めちゃくちゃ嬉しかったです。
演技も(ファン補正無しで観ても)全く下手ではないなと思いました。彼女たちの努力と、そのポテンシャルを引き出した英勉監督の演技指導の賜物でありましょう。
しかし、中村倫也のアドリブには対応出来ていない感じでした。頑張ってなんとか返そうとしている感じは伝わって来ました。中村倫也のフォローもあって、とても面白いシーンになっていましたから大丈夫。(←誰目線?www)
本作で描かれたのは原作のほんの序盤。なので続編を、と期待していた矢先に伊藤万理華が卒業してしまったので、残念極まり無い。ハマリ役だったので余計悲しいです。そこは代役を立ててでもいいので、続編を製作して欲しい。
旭と寧々のライバル対決の行方ももちろんのこと、仲間たちの関係性も掘り下げられていくので、ますます目が離せない。と云うわけで、2期生や3期生も動員して、テレ東深夜で続編を連ドラでやると云うのはいかがでしょう?
[追記(2018/09/24)]
ビジュアルコメンタリーを観て。本編を観ながら出演者たちが裏話を披露してくれており、なるほどなと思いながら観ました。女子会的なワチャワチャ感に心が和みました。
[追記(2018/09/25)]
舞台版を鑑賞して。舞台ならではの表現方法が凝らされており、興味深く観ました。試合の場面では、映画と違って動きの全てがリアルタイムで観客の前に晒されるために誤魔化しが効かず、その分相当な努力が必要だったはずで、練習が大変だったのではないかなと思いました。とても迫力のあるシーンでした。
映画版よりもストーリーが先に進んでいて、その分削られているところもあり、比較しながら観るのが楽しい限りでした。同じ役でも、演者が変わればその個性が役柄に加味され、また違った魅力が出て来るのだと云うことを実感しました。
[以降の鑑賞記録]
2018/09/24:Blu-ray(ビジュアル・コメンタリー)
2018/09/25:「舞台 あさひなぐ」(Blu-ray)
2021/05/09:Blu-ray
2022/07/09:Blu-ray
※リライト(2021/03/10)
※修正(2024/06/09)