劇場公開日 2017年11月25日

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「エロを多角的に凝視する」最低。 SHさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0エロを多角的に凝視する

2017年11月1日
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鑑賞方法:映画館

興奮

萌える

東京国際映画祭2017コンペティション

AV業界を軸とした人生物語。複数の物語、映像、女優、欲望、そういった物語機微が絶妙に絡み合い、深い感動を覚えた。
原作が女性で、作品の監督が男性という性的な映画であるが故なのか、エロスの表現が実に多彩なように感じた。
AVの需要があるからそれを逞しく利用する女性がいる、といった単純で偏った見方などは一切なくて、その世界で生きている・繋がっている人々の生き様をリアルに感じとることが出来た。
性描写もたくさん出てくるし、フィニッシュを何度も見せられる。しかし、不思議と、体や絡みなどよりも女性の表情に目がいって、複雑な感情を読みとることができた。
明らかに絵よりも感情を表現しようという意図が感じられる作品であったし、ものの見事に成功していると思った。
それも素晴らしい役者のパフォーマンスがあってこそなのかもしれない。
良い悪いという前に、非常に魅力的な作品だった。

SH