「著名人だからといって誰でも映画にしていいというわけではない」世界にひとつの金メダル regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
著名人だからといって誰でも映画にしていいというわけではない
この手の実在人物の伝記モノは、その人物が破天荒な人生を送ったり、性格的に少々難アリといったドラマ性を有しながらも、観客に共感を与えるポイントがちょっとでもあれば没入して観られる。
そういう点でこの作品は、主人公のピエール・デュランはすごい偉大な人物というのはさておいても、極度の変人というわけでもなければ、驚くべき境遇を持っているわけではないので、少々パンチに欠ける。
演出も、馬術競技のカタルシスポイントが一か所ではないために、肝心のクライマックスになっても既視感を受けて感動を削ぐという逆効果に。なんか目を引くエピソードを単につなげただけというか…
邦題も中途半端なセンスのなさで残念。
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