「うなぎとバレリーナ人形、そして謎のビタミン剤」キュア 禁断の隔離病棟 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
うなぎとバレリーナ人形、そして謎のビタミン剤
スイスアルプスの麓にある古城内の療養所。運転手は「行きばかりで帰りの仕事がない」と言うところで、この不気味な物語がスタート。じゃ、最初に心臓麻痺で死んだ優秀営業マンはどういう関係があったの?と気になってしょうがないのだが、謎めいたCEOペンブロークからの手紙の文面のせいで、目が覚めたら胎児のように元には戻れなくなるんじゃないかと、眠気を感じることさえなかった。
美しいアルプスの景観とは裏腹に、療養所には200年前に起きた火事と、男爵が妹と結婚したという不気味な物語が垣間見えてくる。治療には水しか使わないという病院の方針。しかし、最初からウナギを用いて不老不死の秘薬を研究しているとの噂も。そんなことより、早くペンブローク氏をNYに連れて帰らなければならないという社命を帯びているのに、老人ばかりの中にいた不思議な少女ハンナのことも気になってしょうがないロックハート。骨折したためにタンクの中に入れられる治療とか、脱出して会社に連絡するためにハンナにビールを飲ませてしまい、また監禁される。何度も監禁され変な治療をされても、彼もまた徐々に正気を失い、たまに正気に戻ったりということを繰り返す。
怖かったのは歯が抜けるシーン。それを医者に言ったら、今度は歯を抜かれるというおぞましい事態に・・・。さらには口の中にウナギを注入!これが不老不死の薬を作る基になっていたんだな!そんな中、ハンナがプールに入って初潮を迎え、ヴォルマー初潮がほくそ笑む。純血を守るための禁断の近親結婚への準備が整ったのだ。200年前は妹だったけど、その時に生まれた子供が行方知れず。それがハンナだったなんて・・・。今度は自分の娘との近親・・・。いや、その前にお前たち今何歳なんだよ?!と、突っ込んでみたくなる。ヴォルマーの仮面の下には気持ち悪い焼けただれた顔。200歳超えだなと理解できるのだが、ハンナも200歳を迎えてるハズ。病院職員たちや患者たち、とにかく結婚式でのダンスを楽しんでる光景も面白いのだが、ついにロックハートは抜け出すことができるのか?!
人体実験も水とウナギだけというファンタジックなホラーだったけど、意味不明な点も多い。何かのメタファーだとしても、結局は両親の死の暗い過去とか、不正が見つかった仕事からの現実逃避には違いない。また、3時7分という時計の謎は中途半端だったのに、ロックハートが禁煙しているという伏線が見事だったりする。病棟監禁モノだったら『アサイラム監禁病棟』のほうが面白かった気がする。
え”ぇ”ーーー🤯!
そうなんですね!わざわざ有り難うございます。
それって知ってる人…少ないですよね。
私はてっきりヌルヌルの方かと思っていたので、目からウロコです🤯🤯🤯!
勉強になりました!有り難うございました!
kossyさん…不謹慎(?)にも、“ヴォルマー初潮”の下りで笑ってしまいました(*ˊᗜˋ*)
なんでウナギなんですかね?意味があったりするのでしょうか?