「現実は残酷」ぼくの名前はズッキーニ Rubysparksさんの映画レビュー(感想・評価)
現実は残酷
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この年齢で養子を珍しいんだぞ、という台詞がつらすぎた。血が繋がってなくても、愛してくれる親代わりの大人に出会える子どももいる。でも出会えない子もいる、出会えない子の方が多いんだろう。最後に赤ちゃんを見ながら子どもたちが次々と繰り出す言葉だって、無邪気にきこえるけれど、無条件の愛情をふんだんにもらったことのない子たちの言葉たちだとおもうと聴いていてつらくなる。耐え難い事情を持つ子どもたちが、こうして存在している事実。現実離れした容姿のキャラクターのストップモーションによってその現実を描くことで生々しさを減らして、人々が目をそらしていることを効果的に見せるという意図があるのかな。ほっこりなんかしない、切ない切ない作品。子どもたちに幸あれとおもう。
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