火花のレビュー・感想・評価
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よかった
まったく芽が出ない芸人・徳永は営業先の熱海の花火大会で先輩芸人・神谷と出会う。「あほんだら」というコンビで常識のワクからはみ出た漫才を披露した神谷の姿に魅了された徳永は、神谷に弟子入りを志願。「俺の伝記を作ってほしい」という条件で神谷はそれを受け入れる。人間味にあふれ、天才的な奇想の持ち主でもある神谷に惹かれる徳永。神谷もそんな徳永に心を開き、2人は毎日のように飲みに出かけては芸の議論を交わし、仕事はほぼないものの充実した日々を送るようになる。しかし、そんな2人の間にいつからかわずかな意識の違いが生まれるようになり……。最後は二人で熱海の花火を観に行く事になり・・・・
文学的な作品としては上質。
原作未読。
完成披露試写会で観ました。
芸人さん監督ものって毛嫌いしていたのですが、ちゃんと“板尾創路監督”でしたね!
とても全体のバランスがよく、カメラワークや、シーン展開が好みでした!
吉祥寺で働いている私としては、興奮でしたね!菅田将暉さん好きですけど、桐谷健太さんもさすがでしたね!
スパークス(火花)が飛ぶ笑いへの道
あゝ荒野が良すぎたあとなので
現実的な夢物語
芸人、又吉直樹原作の芥川賞作品『火花』の実写化。Netflix版のドラマもあったみたいだが、未見。
主人公徳永は、スパークスというお笑いコンビで営業などの仕事をし食いつなぐ日々。ある営業先でチンピラに絡まれ、ライブを台無しにされる。その後のライブの出演者であるあほんだらというコンビがチンピラたちへ繰り広げる漫才に衝撃をうける。徳永があほんだらの神谷に弟子入りを申し入れるところかストーリーがはじまる。
桐谷健太が演じる神谷がかなりカリスマ性のある役どころであり、その演技にはたしかにタダものでない感が漂う。
徳永と神谷のアツい師弟物語を期待してはいけない。この作品は夢を追う者と現実を見るものが対比的に描かれ、観客に現実を容赦なく叩きつけてくる。夢を追い続けたらどうなるかを見せてくる。しかし、後半は逆に夢を追うことを肯定しており、自分の観点がずれてしまい、伝えたいことを読み取れなかったのは残念。
漫才を通して展開される人間関係はとても美しく、居酒屋などのごちゃごちゃしたシーンだとより綺麗に見れる。ラストでうまくまとめているところもかなりよい。
そして、木村文乃は素晴らしい。めちゃくちゃいい。最高。
この作品に容赦なさを求めてしまい、このような評価になってしまったが、全体的に見やすい映画になっているのではないか。
菅田将暉、桐谷健太のお笑いに対する嗅覚はたしかに抜群だと思う。ただ...
三回みました。
笑って泣ける良い映画でした
初めて試写会に参加したので記念に初レビューします。
公開前なのでネタバレは控えますが、とりあえず、原作も読んで、ドラマも見たけど、一番泣いてしまったのはこの映画版でした。
本物の芸人である板尾さんの監督の手腕なのか、役者さんの演技の手腕なのか、笑えるシーンはちゃんと笑えて、シリアスなシーンはしっかり臨場感がある、その緩急のバランスが良かったからだと思います。本当にいつの間にか主人公達に感情移入して、思わず涙が出ていました。
また、お笑いの道で生きた2人の10年間の物語なので、2時間におさめると駆け足でダイジェスト的に終わるのでは〜と思っていたのですが、しっかりとした物語の構成で映画版の中での新たな見解も用意されていて、なるほどなと思えました。
劇中の音楽も切なくて良かったです。あと、主演2人の歌う主題歌の熱い歌いっぷりも。
観た後にはしばらく苦さと切なさと暖かさが心に残る、味わい深い映画でした。
色々と楽しませてもらったので、星5です。
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