劇場公開日 2017年11月23日

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「菅田将暉と桐谷健太が見せた“関西人”としての底力」火花 大塚史貴さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5菅田将暉と桐谷健太が見せた“関西人”としての底力

2020年8月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

山崎賢人主演の「劇場」が話題を呼んでいるが、こちらは又吉直樹の第153回芥川賞受賞作が原作で、Netflixでのドラマ化、板尾創路監督のメガホンによって映画化されている。
奇しくも、Netflix版と映画版、どちらも静岡・熱海でのクランクインの瞬間に立ち会うことが出来たのだが、いずれも原作者の思いを作り手がきちんと汲み取った意欲的な現場だったことを記憶している。映画では、どうしたって尺の問題が付きまとうが、121分で非常に上手く原作の空気感をまといながら、クライマックスまで持っていくことに成功した。
また、主演を務めた菅田将暉と桐谷健太は、ともに生粋の関西人。それぞれの相方役の川谷修士、三浦誠己(元芸人)との相性も抜群だったが、それ以上に骨の髄まで染みついた関西人としての矜持みたいなものが底力として発揮されたのではないだろうか。

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大塚史貴