「切ない青春映画」火花 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
切ない青春映画
芸人(ピース又吉)の原作で、芸人の監督(板尾創路)が撮った作品だからと、漫才芸人のわかりやすい「面白い話」を期待して観にいくと、肩透かしを食らう。
切ない青春映画に仕上がっていた。
夢見たが、「望んだとおりに行かなかった経験」を持ってるかが、この映画に感情移入できるか否かのポイントに思った。
芸人の世界だけに限定しなくてもいい。
たとえば、進学、就職、昇進、恋愛、結婚、さまざまな夢(たとえば、スポーツ選手・アイドル・役者・絵描き・漫画家・デザイナー・職人etc…)。
原作者と監督の、いろんな事情で芸人を辞めていったたくさんの仲間たちへの思いが混ざって、キャラクターに結実していると思う。
ただ菅田が、若い時代の役ではいいけど、歳食った役での見かけ若すぎて説得力がないので、覚めてしまった分、少し採点は辛目。
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