「役者は良かった」火花 もーみんさんの映画レビュー(感想・評価)
役者は良かった
前半、話が淡々と進んでいく。
神谷と徳永のやりとりに少し付いて行けない所はあったものの、嫌いではない立ち上がりでした。
私は原作もドラマも観ていない、初めての火花。
静かな感じで最後まで行くのかと少し期待した。
盛り上がりは大事ではあるが、要所要所に小さく主張をして、少し考えさせる程度の映画が私は好きだ。
映画、後半。
割と後半が良かったと言う人が多い。
私は逆でした。2時間という限られた時間の中で盛り上がる所が後半に偏り過ぎている気がした。
ラストの漫才のシーン、俳優陣の熱演。素晴らしかった。
その後に、畳み掛けるように神谷と徳永のやりとりが繰り広げられると、どうしても徳永の台詞は映画に社会性を組み込む為のいやらしいモノに聴こえてしまい、神谷のラストの台詞には説得力が欠けてしまっている気がする。もう少しシーンに対して余韻が欲しかったです。詰め込んでいる感をすごく感じてしまいました。
とはいえ、役者はすごく良かった。
菅田さん、桐谷さん、木村さんに川谷さん良かった。
それだけでも観た価値はあったし、映画館に足を運んだ甲斐はありました。
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