「いい作品には、愛すべき脇役がつきもの」あの日、兄貴が灯した光 ソビエト蓮舫さんの映画レビュー(感想・評価)
いい作品には、愛すべき脇役がつきもの
レビューが14件(現時点)しかついてないのが不思議なくらい、面白かった。
前科者のクズ兄貴と、国民的スターになりそうな資質があるスポーツ選手の弟。
再会後、双方いがみ合って心の距離があるが、一緒に過ごす時間を経て、
互いに想いあい、昔のように深まりつつある兄弟の絆。
兄貴が、挫折した弟を支え、再起していくのだが、、、というお話。
この作品、まず、最初の「掴み」が異様に早かった。
兄貴の仮釈放申請が通るかどうかの、面談からスタートするのだが、
そのシーンと、釈放後の弟との再会でのキャラのギャップで、
だいたい兄貴がどういう人間性の持ち主なのか、よくわかったし、
物語へ没入しやすかった。
あと、いい作品には、愛すべき脇役がつきものだが、
牧師を目指してる出前持ちのご近所さんや、弟の元女性コーチと、
物話に出てくる脇のキャラクターたちも、段々好きになってくる魅力的な人間だった。
兄弟と合わせ、4人の主要キャストの演技が上手くて、最後までハラハラがあり、
最後はエンドロールで久々に余韻に浸れた。
元々、あまり韓国という国は政治的に好きじゃない国だったのだが、
映画にハマるようになって以降、韓国映画を、一作品一作品観るたびに、
面白いと感ずることが多く、次第に好きになってくる。
この作品も、そういう感じる作品の1つだった。
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