「麻婆豆腐しかない中華料理屋。」ミックス。 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
麻婆豆腐しかない中華料理屋。
今年はヒフミンが話題となっていましたが、去年はリオデジャネイロ五輪のおかげでカスミンの年になった(かなりの偏見です)。そのカスミン=石川佳純も出演しているために観にいったようなもの(出番は少ない)。卓球選手という点では、水谷隼、伊藤美誠も出ているのですが、ガッキーの幼少期の子役(平澤宏々路)が福原愛に似ていたことに驚きました。それよりも登場人物の中で最も面白かったのが蒼井優。中華料理屋の嫁さんの役で、中国語っぽいイントネーションではじけまくってました。主役を食っちゃったかな?
富田多満子(新垣結衣)は幼い頃の母親のスパルタ指導がトラウマになっていて、母が死んでからは卓球をやめ、普通の人生を送っていた。彼女の会社の卓球部にイケメンエース江島(瀬戸康史)がやってきて、告白され付き合うことになった。しかし、新たにコンビとなる小笠原愛莉(永野芽郁)が入ってきて寝取られてしまい失恋。失意の中、退職し逃げるように田舎に帰った多満子。タクシー運転手の父(小日向文世)が母の経営していた卓球クラブをたたもうとしていたのだが、親友の吉岡弥生(広末涼子)の誘いもあり、再建を決意する。クラブに通う元プロボクサーの萩原(瑛太)とコンビを組み、全日本卓球選手権に臨むのだった。
ミックスに絞り、ペアを組んで練習に励むクラブのメンバー6人。しかし、最初の年は全員初戦敗退。打倒江島・小笠原ペアという目標もあり、そこから猛特訓が始まるのだ。中盤、観客をも怒りで熱くさせたのは、喫茶店で偶然やってきた江島・小笠原ペアが「男とより戻したくて大会に出た」とか「弁当や手編みのマフラー」とか「痛い女」だとか陰口をたたくシーン。燃えないわけにゃいかないな。仕事失くして家族に捨てられた男、男に捨てられて田舎に帰った女という惨めなミックスペアと自虐的に語るが、萩原が一番燃えていた。
「輝かしい栄光は人を狂わせる」「一生懸命生きているヤツをバカにすんな」という名言まで生まれそうなラブコメ・スポコン映画。新垣結衣のコメディエンヌぶりもなごませてくれるし、多の俳優陣もなかなか雰囲気を出していました。ちょっと残念なのは、不登校の高校生・優馬(佐野勇斗)の心情をもっと描いて欲しかったことと、ミニトマト農家の落合夫妻(遠藤憲一と田中美佐子)の息子がどういう人生をたどったのかほとんど描かれていなかったことですかね。
kossyさん、どうもです。
今日見てみました。
瑛太の演技には驚かされました。萩原とは友達になりたいですねw
確かに、落合夫婦の息子は謎のままでしたね。亡くなっちゃったのかな...?