「裁判所が、常に真実に味方するとは限らない。正しい者は、自らの潔白や真実を証明する努力を強いられるもの。」否定と肯定 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
裁判所が、常に真実に味方するとは限らない。正しい者は、自らの潔白や真実を証明する努力を強いられるもの。
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どっちにしろホロコーストはあったのだから、最後にはレイチェル・ワイズ側が勝つのだろうことはわかり切っているのだが、そのことよりも、アービングみたいな人間が存在する価値はなんなのか、と考えていた。こいつは本気でなかったと思っているのか?、どこかの団体から援助をもらうために嘘を承知ではったりをかましているのか?、、、。だんだん、この対決よりも、例えば、慰安婦像をめぐる論争、南京大虐殺の真相、竹島や尖閣や北方四島の帰属問題、シーシェパードと日本の捕鯨船の衝突、、。ああ、結局、なにがなんでも自説を曲げない奴に何言っても無駄なんだなって思えた。
ただ、裁判長がアービング勝訴の結論に行きそうな場面には焦った。あんただってホロコーストがあったことはわかってるよね?、理論さえ筋道立っていれば、「否定」は受け入れるの?
ここで、「三度目の殺人」を思い出した。やばい、真実が抹殺される。ああ、裁判って怖いわ。
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