「【60点】空気のような人間」きみの鳥はうたえる ランニングマンさんの映画レビュー(感想・評価)
【60点】空気のような人間
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20代の青春時代の儚さがテーマ。
刹那的に生きる男女を描いているが、全員この時間が永遠には続かないことを意識しながらも、現実から目をそらすように今を楽しむ、いや楽しもうとしている様子が印象深い。
「僕」は、佐知子に思いを伝えることができず、クールに演じようとしているが、かっこつけながらも自分が傷つくのを恐れているように見える。
静雄と付き合うことを聞くと、自分は静雄を通して、佐知子を知る空気のような人間になる、という発言から強くその感情がうかがえる。
しかし、最終的には演じていた自分に耐えられてなくなり、気持ちを初めて伝えるのだが、それを聞いた佐知子の表情がラストシーン。
解釈が分かれるシーンは好きだ。
掴みどころが難しいが、なんとなく儚さを感じた作品で、音楽や光の加減もよかった。
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