嘘八百のレビュー・感想・評価
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軽快
面白かった。
クライムコメディとでも言えばいいのだろうか?大物古美術商相手に詐欺を働く話。
報酬は1億800万!
良く出来た脚本だった。
巧妙(?)な復讐劇でもあるし、歴史探求ミステリーみたいな側面もあり楽しい。
かるく日本文化の流出にも触れてたりする。
ただの土くれが名品になっていく過程も興味深く…高温に熱せられた窯から取り出した茶器は、自身が発光してるかのごとく眩く輝いてた。
ダメ親父どもも、程良くダメで。
一芸に秀でてるが、運に恵まれなかったのか、使い所を間違っていたのか、凄技の持ち主達だった。その掛け合いも軽妙で面白い。
おっさん達だからこそ、説得力が付加される台詞の妙とでも言おうか…登場人物達が薄っぺらくなかったように思えた。
終幕に至るエピソードが蛇足に思うも、大団円を印象づけるには致し方ないとも思える。
しっかりとした背骨を感じるのは、やはり主役2人の功績だと思える。
中井さんが時折発する低音の台詞に、グッと引き寄せられ、佐々木さんの直向きなの眼差しに更に引き寄せられる。
それだけではなく、利休への洞察や、古美術商という閉ざされた世界への興味や、色々な楽しみ方が出来る作品。
人物達と共に怒って、笑えて、最後にはほっこり出来る良い映画だった。
ほんま。浜村淳のラジオでテンション上げる!
贔屓目になります。 中井貴一と佐々木蔵之介でっせ! あれこれ ゆうたら あきまへん。 贅沢なコメディ映画でんがな。 面白かった!楽しかった! 肩の力抜いて観てみなはれ!
期待外れ
レンタルが始まっていたのでレンタルしたが、映画館で観なくてよかった。 最近の邦画コメディは面白いものが多いので、期待していたのに残念。 私がこの映画の世界に入り込めなかったのはすべてがあっさりとし過ぎているから。何の説明もなく物語に入っていき、それ以降、敵対する2人が手を組むのもあっさりとしすぎている。もう二転三転あっても良かったのでは? ドタバタコメディというわけでもなく、すべてが成功に終わっていくつまらないストーリー。ラストのオチも予想できたし、テンポよくコメディを作るためにはある程度の説明は不可欠だったのではないか? 映画を見て、ああ、そうだったのかと考えさせられるコメディは面白さが残らない。 最近、中井貴一は作品の運が悪い気がするなぁ。 佐々木蔵之介も起用し、森川葵などの新人もいるのにこれではね、、 友近のキャスティングはよかった。 もっと、てんやわんやしてほしかった。
オリジナルな贋作程難しい
中井貴一演じる骨董商が客だった佐々木蔵之介と共に詐欺を演じる物語。(骨董商と客がなんでタッグを組むの?と思った方は視聴どうそ。) 当初は骨董知識だけのかったるい映画なのかな?と思いましたが、2人の過去も面白く中々良い脚本に仕上がっていました。(逆に骨董知識がウザいと感じるかも?) 話的に贋作を作る訳ですが、それは贋作メインに作る人間にとっては「誰も観た事も無いオリジナルの空想贋作」であり、作る事に対して大変だなぁと感じた。 (マンガと同じでキャラの写し絵は上手く描けても、そのマンガに出てくる様な完全オリジナルキャラを描けって言われてる様なもんだから難しいよ。) ある意味贋作じゃないからね。 そこの「ある意味贋作じゃない」⇄「贋作」の駆け引きも面白かったです。。 マイナス評価点は贋作を鑑定する際の中井貴一の説明。 喋りすぎ。あとBGM。 ポスターや予告編などの表現とは違い中身は中々考えさせてくれる映画でした。 過去の品なんて古い程100%確証なんてありえんし。 坂田師匠が話す「良いもんは何遍見ても良いんじゃ!」は印象的。(昔の岡田、掛布、バース三連発記事に対してなんだけどねw) 最期まで騙し騙される。 何でも鑑定団の様に激レア品、マニア品が好きな人はどうぞ。
【黑電影】噓八百。
往西會有好運。
古董真是一門深奧難懂的學科,買賣古董的箇中滋味更讓外人難以窺見,尤其器物本身沒有所謂公定價,具有歷史年份的物件可能恰巧是這個人的心頭好、卻是另一個人的雞肋草蓆,雖說買到自己喜歡的東西最重要,偏偏堆高追高也免不了,何況夢幻逸品往往多年只出現那麼一次。
我以為古董跟3C商品其實有個類似的概念,早買早享受、不買不吃虧,但在古董商小池眼裡可不是那麼一回事,極低買超高賣、讓對方掉以輕心才是生存的不二法門。
從事古董買賣二十年了,小池見過的古物器皿不勝枚舉,自認也有點鑑賞功力的的他很少吃虧,卻曾在多年前被同行狠狠大砍一筆,這筆帳他一直記著,卻苦無扳回一城的機會;古董最大的問題在於價格隨心所欲,如何在市場裡賣出符合顧客內心及身分地位的價值,著實是一門大學問,他吃過虧就懂了,雖然是汲汲營營的商人,可這麼多年來,他始終在期待能挖掘到不世出的珍稀。
野田一眼就看出這個古董商在打什麼算盤,用真物包裹假貨向來都是成功撈錢的方式,人很糊塗,鬼迷心竅時什麼都會買單,何況自己背後有一群同心協力造假做舊的團隊。
但,我真的喜歡茶碗。
日本茶碗對我來說有一種難以形容的魅力,我曉得知名產地的茶碗價格並不親民,多數現代日本人也不太在日常生活中使用茶碗,隨著時間累積,茶碗的藝術性早就高過實用性,不想當初豐臣秀吉題字的「天下一」的喜左衛門井戶茶碗,對不少人來說可能覺得醜得出奇,如今卻有至尊國寶的地位,真正的茶碗美就美在沒有一個是一樣的,手工製作的魅力在此,更是日本工藝與歷史發展的縮影。
茶碗,也就成為「噓八百」(嘘八百)當中最強悍的武器。
野田和小池有共同的敵人,古董商樋渡和古董大師棚橋聯手掌握這個市場的走向,只要有大師開出的鑑定報告書,黑的可以變成白的、假的也能是真的,操控價格的人往往握有最大權力,內行人即使知情也改變不了現實,唯一的辦法就是讓大師甘拜下風!
只是,要讓大師拜服豈有那麼容易?
野田本來對自己擁有的茶碗製作工藝不抱期待了,反正就是大商家旗下的影子武者而已,沒有出頭天的機會,與其糟蹋了被肯定過的技藝,不如拿來賺點小錢,騙騙外行人還可以,但要瞞過鑑定大師?這是個從未想過的念頭,沒想到翻身的機會竟在認識小池以後逐漸浮出水面。
「噓八百」雖然跟武正晴導演過去拍攝的運動題材並不相同,導演本人也承認他對古董其實一竅不通,可是撇開熱血電影的激烈肢體衝撞,這部電影依然是導演慣有風格,衰尾的小人物加上從沒降臨過的好運以及沒啥希望的前途,面對無法扳倒的巨人高牆,除了奮力一搏還有什麼可能?
藝術的生命是永久的,就像,拼搏到底的精神一樣。
就像,聽廣播往西邊走的指引那般,沒有走過去,誰曉得大海之原長什麼模樣?
我覺得很有意思,「噓八百」的勵志與樂觀,雖然在金馬奇幻眾多稀奇古怪電影裡,以真實背景鋪陳的現實人生顯得並不突出,日本電影該有的慢條斯理倒真逐漸醞釀出古董世界的美好,浸淫其中的人會很有感觸、好奇的人會更想接近,而過去喜愛肢體衝撞的武正晴導演拍的電影的傢伙,別掉以輕心吶。
有人覺得塚地武雅飾演的田中真是畫龍點睛的嗎?(笑)
中井貴一おもしろかった。
中井貴一いいな。 男前がとぼけたことして、そのあとウンチク語ると更にかっこいい。 いいな。 森川葵もいい。 かわいい。惹かれるんです。最近。 バカな話の中に、人の優しさや大切にしたいものとかがポツポツでてきて、爽快感あふれる作品でした。 大御所たくさん出てたけどどれくらいかかってるんか知りたいな。
関西人なら
観てほしい…。 いや、観るべき映画。 冒頭の浜村淳のラジオで関西人なら そこですでにテンション上がります。 元々京都出身の佐々木蔵之介はともかく 中井貴一の関西弁の違和感の無さには驚き 脇も関西芸人で固められ 始終、ニヤけながら観れる笑える作品です
真贋への感情
物語としては凡庸だが、佐々木蔵之介演じる陶芸家の住む、安アパート内の撮影が面白かった。1LDKの狭い室内には炬燵が据えられ、最初のシーンでは家族ですき焼きを食べている。その密度の濃い空間で、生卵を絡めて肉を口に運ぶ人物の生々しいこと。 武正晴は「百円の恋」でも、安藤サクラが処女を喪うシーンで、しみったれたラブホという空間にほとばしるバイタリティを描いていた。 このアパートの住人たちは、贋作の茶碗でカフェオレやら何やら飲んでいる。 モノが持つ機能的な価値を超えた部分が、消費社会では重要な価値であるという言説は、どこまで遡ればその起点に辿り着くことができるのか。 少なくとも我々は、「利休の」茶碗にはこの価値が付与されていたことを、歴史の教養で、あるいはこの映画によって知っている。つまり、千利休の時代には、茶碗にその使用目的を超えた価値を与える時代が始まっていたのだ。 そして、その部分に強い説得力を持たせるのは、ストーリー(物語)だということも、映画では本筋において、正面からとらえている。 映画では、骨董を商う者たちがその真贋を、作品が持つに相応しいストーリーの有無で決めている。それは、鑑定家や学芸員においても同じなのだ。 いったん相応しい物語が成立すれば、物質に意味が与えられるのである。 ただの土塊に嘘を上塗りした偽物への愛憎。骨董や芸術には常につきまとうこの感情を、中井貴一と佐々木のコメディで軽妙に表現しようとしたのかも知れないが、真贋というテーマはちょっと重すぎたのではないだろうか。 この春で営業を終える錦糸町の楽天地シネマズの昭和の雰囲気に浸りながら、己の真贋に向かい合わなければならない人々の切なさを味わうことができた。
結局全員アンハッピー
正月初笑いという宣伝を信じて観に行ったが、全然違った。
無邪気に笑えるという話とは程遠いが、ダメな奴らが一念発起して復讐する!までなら、まぁ良かった。その後に、妙なオチをつけたのが、とにかくダメ。
2人を結婚させる気のない親にもウンザリしたし、飛行機で大金を持ち出せないことすらわからないバカな子どもたちにもウンザリした。結局、その金の出所を調べられ、犯罪が露呈するのだろう。バカな子どもたちのせいで、親たちの復讐も成就できずという暗澹たる未来しか想像させないエンド。
どのあたりで笑ったら良かったのか。
実際、劇場でも笑い転げているような客は誰もいなかった。
芸人たちの演技も鼻につくし、無名の役者を使った方がまだ作品が引き締まったのでは。
今年最初の映画に選んでしまい、後悔した。
1.5点は中井貴一と佐々木竜之介の演技分。
主人公から脇役まで味がありまくりです
家族で観れる愉快な映画。観て損は無いです。百円の恋の、武正晴監督×足立紳脚本なのでかなり期待はしていました。古物商(中井貴一)と陶芸家(佐々木蔵之介)が、過去に騙された大御所鑑定士への仕返しの為に、幻の歴史的価値のある茶器(という設定の茶器)を作り一攫千金を狙うお話。普段佐々木蔵之介が通う居酒屋に集まるメンバーも一見ただの飲んべえに見えてそれぞれ何らかの技術を持った実は凄いおじさん達(と分かるシーンが好き)で、皆んなのチームワークで幻の茶器を作り出して騙しにいく。 中井貴一と佐々木蔵之介のコンビネーションや、脇役や大御所役のおじさん俳優達がとても良いキャスティングで絶妙。そして中井と佐々木の子ども役をした森川葵や前野朋哉もとても良い味を出していて楽しめた。心に残る一作とまではいかないけれどもほっこりして安心する映画です。
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