「アツいおっさんたちの詩」嘘八百 ぶっちさんの映画レビュー(感想・評価)
アツいおっさんたちの詩
詐欺師と贋作師の熱い物語。
青春とは朝が来るたびごとに生まれ変われる間のことをいうのだという歌があったが、まさしくアツい暑い熱いお話しである。
シャレがあり、暗い過去があり、胸に一物あり、どんでん返しあり、さらにもう一ぺん卓袱台のひっくり返しあり……。
中井貴一の二枚目半的な主人公と仲間たち。誰が欠けても作戦は成功しないが、なかんずく佐々木蔵之介の熱情と力量が大きい。ついでながら木下ほうかがいい味を出している。現在の彼を見るにつけ、人間は真面目でないといけないとつくづく思う。
横道にそれたが、堀内敬子が最終盤にいきなり出てくるのも虚を突いたおもしろさがある。上々の娯楽作品だ。
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