私は渦の底からのレビュー・感想・評価
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『虎に翼』のようなくどさは無く比較的あっさりしているのが良い
監督と脚本は『わたしが発芽する日』『はじめてのうみ』『次は何に生まれましょうか』の野本梢
粗筋
レズだということを親友リイに打ち明けられず悩む希子
お隣に住む男にはなぜかカミングアウトしてしまう希子
リイが会わせたい人がいるので待ち合わせ場所の飲食店に行くとリイが連れてきたのはサツキという女性だった
リイもレズだった
トイレのシーンは印象的でポスターにもなっているが意図がよくわからなかった
デリヘルさんと呼ばれていることを受け入れてる男が面白い
希子がデリヘルさんに自転車でかよを追いかけることを促すシーンが好き
サツキは直感で希子がレズだと気づいたかもしれない
リイは鈍感で気づいていないかも
手を握り合う2人を追いかけ2人の腕を掴むシーンが良い
橋本紗也加で検索すると明らかに別人が数名出てくる
橋本も紗也加もありふれてる
珍しい苗字なら平凡な名前でも構わないが
その縁で個性的なキラキラネームの邦画寧ろ都合が良い
同じクラスや職場に同姓同名がいると渾名で区別するわけにもいかずややこしい
本名はともかく芸名は被らないことを意識してほしい
ショートムービーとしてはまあまあ良い出来栄え
昨今広告代理店か活動家組織が絡んでいるのかLGBT問題が押し付けがましい首都大東京の媒体がうざすぎる
それが流行なのだろうが猫も杓子もやっているようなことではリスペクトはできない
美輪明宏がカミングアウトして干された時代にやればロックだが正直今それをやるのはもはやダサい
『虎に翼』のような番組はむしろ害悪で溝を深めるばかりだ
地方から東京に逃げた者たちの復讐か
欲張ってはいけない
『私は渦の底から』くらいが丁度良い
嫌いなものを食べてもらうには何かしら工夫するでしょう
それを怠る活動家は自己満足の怠慢だ
そういえば「はて」はローマ字にするとhateで英語読みだと「ヘイト」になる偶然に驚きを隠せない
脚本家の吉田恵里香だが彼女の言動はどうみてもあちら側の人だ
NHKがそういう体質だから尖閣諸島の件でトラブルを起こすんだろう
配役
レズビアンの希子に橋本紗也加
希子の親友のリイに岡村いずみ
希子のお隣に住む「デリヘルさん」に長尾卓磨
アンドウサツキに藤原麻希
デリヘル嬢のかよにはぐみ
30分の短編ながら紛う事なき佳作
自分がレズビアンであり、恋愛対象として好きであることを親友に打ち明けられなかった主人公。
多くのLGBTQを扱う作品軍が、未だにそこの部分での葛藤や偏見との闘いをテーマとしているのに対して(もちろんそこに課題があるからこそだろうが)、この作品は、軽やかに更にその先を描き出してくる。
普遍的で多様な恋愛感情への目配りとか、恋愛上の勝ち負けとか、それも決して説明的ではなく、映画として見事な描き方で。
野本梢監督の他の作品を是非見てみたいと思った。
Amazonプライムで鑑賞
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