ハイヒールを履いた女

シャーロット・ランプリングが影のある女を演じている。
こういうワケアリの女の役はすごいハマるね。

ミステリーなんだけど、この手の追い詰め方はなかなか日本やアメリカでは見られないと思う。

全編通しての緊迫感に震える。

くたびれて老け顔のシャーロットランプリング、時折ハッとするような表情で魅了する。息子さんが監督と聞いて、美しく凛とした母を記録したかったんだなと思ったし、母性の否定と男に対するアンチ不信感などシャーロットが演じる1人の女性が持つ様々な感情が深くてよい。監督の愛を感じた。

　以前より美貌に翳りを見せるシャーロット・ランプリングだけどハイヒールを履いた立ち姿は美しい。
　話としては中年女性の孤独や願望が交差していて悲しい。結局　主人公は寂しかったんだろうな。まぁ独身パーティーに行った所で孤独は
癒されないだろうけど…。

高層マンションの一室で殺人事件が起きる。
警部が到着すると、一人の女（シャーロット・ランプリング）がマンションから出てくる。
興味を持った警部はこの女を調べ始めると、熟年婚活パーティに行きつく。
シャーロット・ランプリングのハイヒール姿は見事。