「さぁ、冷めている内に食べましょう」DESTINY 鎌倉ものがたり サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
さぁ、冷めている内に食べましょう
堺雅人主演の映画を見ていこうということで、今回選んだのは山崎貴監督の「DESTINY 鎌倉ものがたり」です。ストーリーも出演者も、もちろん原作も全然知りません。
かなり面白い!!
見応えあるストーリー、割と豪華な俳優陣、思わず声を上げてしまう映像美とCG。
なのに、「評価が高いと言っているレビューが多い」と言っているレビューが多くて残念。私がまだ子供なんですかね?テンションめっちゃ上がりましたよ
幽霊や妖怪、魔物と言ったものが日常的に姿を現す鎌倉。そこに住むミステリー作家の一色正和(堺雅人)に嫁いできた亜紀子(高畑充希)は、幽霊や妖怪が同じ地に住んでいることに最初は驚くが、徐々に慣れてくる。
言わずともしれた山崎貴監督作品のCG技術。
絵本の中から飛び出したかのようなエグすぎる映像美。たまらなく興奮して「うぉ〜、すげぇ」とつい声を出してしまいましたよ。夢があるな〜
脚本もまた、夢がある。
人間は肉体と魂二つに分かれていると。
死後はそのまま天国に行く訳ではなく、死神が迎えに来て電車に乗って天国へと向かう。子供に見て欲しい、と言っても大人向けではあるかな?子供にとってはちょっと難しいかも
役者も文句無し。
堺雅人は安定だし、高畑充希もいつも通りドタバタ。堤真一の声は癖になるし、薬師丸ひろ子は女将役がピッタリ。その他にもチョイ役だけど輝いている人ばかり。
伏線回収もお見事。
書物、発言、人物、あらゆるものが伏線となり徐々に回収して、事件解決へと着々と近付いてくる。
すんごい綺麗な脚本で驚きが隠せない。観客にこういう事か!と納得させる展開で、後半になるにつれてさらに面白くなる。最高かよ
音楽も天才的!
劇中に流れる音楽はピッタリだしゾクゾクっとくる。
宇多田ヒカルの主題歌も素晴らしかった。
欠点というか惜しいな!と思った所は、前半の事件をもっと綺麗に片付けて欲しかったかなって所かな。
後は昔、要するに子供時代を付け加えてくれたら物語に深みが出たと思う。ちょっとあっさりし過ぎてるかな
とっても幸せな気持ちになれて、テンションが上がる素晴らしい映画でした。見てよかった!というか、映画館で見たかった...!!
堺雅人が竹刀を持っているのはわざとですかね?ww
子供と何か映画を見たいとお悩みの親御さんはぜひこの作品をお選びください。