「まさに千と千尋。良い意味でジブリ的」DESTINY 鎌倉ものがたり まかしんさんの映画レビュー(感想・評価)
まさに千と千尋。良い意味でジブリ的
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原作未見。
三丁目の夕日が大好きだったので、行ってきました。
新婚夫婦のドライブ風景から始まる本作。
前半の初々しい夫婦関係と、新妻亜紀子の可愛らしさを楽しむ展開。
でも、それがじつは、後半で夫を愛する新妻を演出するためのフリで、本当に感情を揺さぶられました。
そして、その亜紀子の可愛さと健気さがあったからこそ、主人公正和の知恵と勇気に拍手し、天頭鬼の憎たらしさも引き立っていました。
この「ヒロインの健気さ」と「主人公の知恵と勇気」はジブリの方程式みたいなもの。そこに「悪役の憎たらしさ」が加わったので、ラピュタ、カリオストロのようなジブリ風味を感じ、作風から千と千尋の実写版みたいな印象になったのかもしれないですね。
三丁目の夕日ほど大きな感動はありませんでしたが、それでも近年の邦画作品としては上位に入る面白さだと思います。
ただ、気になるのは最後の天頭鬼かな。
確かに憎たらしくはあったけど、ラストの「また行ってしまう~」は、本当に愛していたんだと、少しだけ可哀想になりました。
あの寂しさを埋めてくれる相手が見つかればいいのに、という個人的な心残りから、★は4.5にしました。
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