「オムニバス形式の映画だと思った方がいい」DESTINY 鎌倉ものがたり 宮田さんの映画レビュー(感想・評価)
オムニバス形式の映画だと思った方がいい
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公式サイトや各番組で紹介されているこの映画の本筋は「不慮の事故で亡くなった妻を黄泉から取り戻す」です。
私はこれに興味を持って観に行ったのですが、実際にこれらの事件が描かれたのは映画のかなり後半の頃でした。
それまでは「鎌倉」という不思議な土地にまつわるお話がいくつか語られます。
そのどれも「死後の世界が身近である鎌倉」を丁寧に取り扱っており面白いお話でしたが、「死んだ妻を黄泉から取り戻すお話」と紹介されていたため、「こいつらいつになったら黄泉の国行くんだ」と思ってしまいました。
また、実際に黄泉の国に行ったら行ったで話がすごくまきで進んでいき、見どころである黄泉の国のCGであるとか、主人公・正和の葛藤の解決、前世からの因縁、亜紀子の奪還などがすごく物足りないです。故の☆3です。
ですがこの映画を「妻を黄泉から取り戻す話」として観るのではなく、「不思議な土地・鎌倉と一色夫妻にまつわるオムニバス」として観るのなら普通に面白いです。
なんというか、あらすじやら番宣やらをしっかり観たために損をした映画でした。
(というかそもそも正和は病で倒れていないし、妻も不慮の事故ではない)
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