劇場公開日 2017年12月9日

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「死神や貧乏神に親近感」DESTINY 鎌倉ものがたり ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0死神や貧乏神に親近感

2017年12月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

西岸良平のほのぼのとしたテイストは残しつつ、山崎貴流のVFXを駆使したファンタスティックな世界観を作り上げました。観客は亜紀子と共に鎌倉の不思議な世界に最初は少し驚きながら、すぐに魔物や幽霊、死神などに親近感を持ち、これが普通のことであるように受け入れているでしょう。
この映画に特徴的なのは、非常に劇的な作りになっていることです。鎌倉での暮らしぶりや、様々なエピソードを通じて、人間界と魔界、黄泉の国との関りや仕組みが少しづつ積み重ねられ、最後のクライマックスにすべてつながっていきます。こんな「黄泉の国」があったら面白いですね。ここでの魔物との闘いを通して、正和と亜紀子の「DESTINY]が明らかになって二人のつながりの深さ、長さを実感するのです。
テーマは「1000年続く愛」です。それを堺雅人と高畑充希が体現しました。

ガバチョ