劇場公開日 2017年12月9日

  • 予告編を見る

「VFXもCGにも潰されないストーリーの強さ」DESTINY 鎌倉ものがたり まつこさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0VFXもCGにも潰されないストーリーの強さ

2017年12月17日
iPhoneアプリから投稿

山崎貴監督の作品は、大体観ているけど、わたしは「永遠の0」「海賊と呼ばれた男」よりも、「Always三丁目の夕日」「寄生獣」などの漫画原作のほうが好きだな。で、これはどうだったかというと…
やはりめっちゃくちゃ良かった、面白かった、感動した…しのごの言わずに観た方がいい、感動夫婦愛&家族愛映画だった。
原作はちょこちょこ読み、また、予告編見てて、家族みんなで楽しめるファンタジー映画だろうと甘く思ってたけど、こんなにも胸が熱くなって涙が延々と滝のように流れる作品だとは…笑えるぐらい良作!!!◎
お母さんと観に行ってなければ声を上げてわんわん泣けたのに、家族の前では絶対泣かない精神を貫いている私としては声を押し殺して無表情で涙を拭う姿を見せる事は無く口も終始閉じたまま顔だけびしょ濡れで気持ち悪い状態だった…。

勿論この映画が名作になった理由のひとつとしては西岸良平先生の原作ありき。
そしてファンタジーとCGが強めなのは山崎監督特有だからというのはありつつ、映像やCG、ファンタジー要素に対して、ストーリーの良さが打ち勝ってたから…。
映像がもっとチープなものになっていたとしても、このストーリーとキャストが揃えば完全に勝ち組だね。山崎貴監督はVFXとかCGだけが売りというわけでなく、脚本も書いてるからそこがまた…カッコ良いよね…orz。そもそも私は、山崎監督は顔がオダギリジョーに似てて超かっこいいなと思い、そこから感情移入して好きになっていったから、監督としてとかCGディレクターとしてとか二の次にしても人がもう好きなんだけど笑、顔+この多方面に渡るクリエイティブ能力でしょう?天は何物でも与えるんだよね…カッコ良い…!
そして本題に戻りこの映画のこと。
堺雅人が一色先生役で高畑充希が亜希子役。見た目と人間性と雰囲気、演技力!
漫画が実写化される作品数あれど、たまに「この人この役やる為に生まれてきたな」という人がたまにいるけど、そのくらいピッタリだった。
堺雅人は出演作の中だと、「新撰組!」「南極料理人」「その夜の侍」が好きだけど、これも追加ですね。
高畑充希は安定の演技の上手さよ…
この役は今の芸能界で高畑充希以外探しても思い当たるというか勝てる人いない。カホコの時もそうだったけど、この人だからこの役が誰も不快感を感じず成立したよね…。兎にも角にも可愛らしい、愛おしい。本当罪な女だと思う。共演者、特に相手役を演った男性陣皆んな好きになっちゃうんじゃないかな?だって高畑充希は自分の好きになる相手役の人を全力で好きなのが画面通してむちゃくちゃ伝わってくるからさ…。(分かる人には分かるネタで言えば、高畑充希と共演した男性は皆んな、「ガラスの仮面」でいうヒースクリフ真島状態に陥るね)
堺雅人も高畑充希も、この映画観たら異性の皆さん、この人と結婚してえなおい!てきっと思うとおもいます笑。
この2人の夫婦愛のお話も良いし、他の登場人物たちのエピソードも良いんだよこれが…堤真一、ムロツヨシ、三浦友和と鶴田真由、そして吉行和子と橋爪功ね。
吉行和子と橋爪功て…何これ、何でこの2人夫婦役にしたん笑。山田洋次ファンを泣かせにきたんかい笑、めちゃくちゃ素敵過ぎるよ監督ー!!「家族はつらいよ」好きなんで、この2人が夫婦とかかなり熱かった。来年は家族はつらいよ3もあるしね。いいぞいいぞ。

「Always三丁目の夕日」みたいに、「DESTINY鎌倉ものがたり」もシリーズ化して欲しいな。ファンタジー、コメディ、ホラーなどなど…どんな要素やテイストにしても楽しめる内容とキャストなので監督是非よろしくです。

結婚したい人、結婚する人、結婚してる人たちにオススメしたい作品。
「グッド・ストライプス」「逃げ恥」「DESTINY鎌倉ものがたり」この3作品は是非ともですね。熱すぎて自家火傷するぐらい心が熱くなります。

まつこ