彼女がその名を知らない鳥たちのレビュー・感想・評価
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完璧!ラストの鳥は、、、
何もかも完璧な映画。
素晴らしい!
蒼井さんも阿部さんも、関西出身じゃ無いんですね。
ネイティブ過ぎて驚いた。
この映画もっと知られてほしい。
細部まで完璧。
ぞわっとするわ。
原作のある映画だけど、
白石監督じゃなくて
十和子が蒼井さんじゃなくて
陣治が阿部さんじゃなかったら、
独りよがりなチープなものになってる気がする。
十和子が刺した時の思わずあげる声とか、
神がかってる。
リアルなマンションの部屋飾った美術さんも気がきくなぁ。
最後まで見てみた時、
冒頭で十和子がクレーマー気質だっ というのが
ちょっと浮くなぁ、って思ったんだけど、
その性格がなきゃ
陣治に文句垂れまくる設定にできなかったわけで、、
納得し直した。
ドジョウのセリフ、最高ですねー!
原作にあるんですかね。
ラストの鳥は、
きっと陣治の精子。
処女受胎しそう。ってわけじゃないけど、
十和子はきっと子どもを産む気がする。
その鳥の名前は、陣治だ。
だから、彼女は鳥の名前を知った。
白石監督、
これからも頑張ってください!
またぞわっとさせてください!
蒼井優さん、
阿部さん、
また、
台本に印刷された文字を、
誰よりもブワっと膨らませ、
生い立ちをも感じさせ、
まさに映画に命を吹き込む演技を楽しみにしています!
阿部サダヲ
同居していた十和子(蒼井)だったが、建設現場で働く陣治(阿部)が不潔であるため身体を委ねることもなくなっていた。しかし、経済的に頼り切ってしまい、離れられないでいた。大切な思い出の残る腕時計を直しに出していたが、修理が思うようにいかず、百貨店の営業マン水島(松阪)がわざわざ訪れ、つい彼に溺れてしまう。
水島との情事の際、ホテルで待ち伏せされ、尾行されるという嫌な思いをした十和子。そんなある日、つい黒崎の携帯に発信してしまったことが原因で、刑事が訪れ、黒崎が5年前に失踪していることを知る。水島への嫌がらせもあったことから、もしや陣治が黒崎を殺してしまったのではないか?と疑う十和子。疑念はどんどん強くなっていき、ついに陣治は「死体は絶対に見つからない河川敷に埋めたよ」と告白する・・・
実は黒崎を殺したのは十和子だった・・・が、彼女は彼を殺した記憶がすっかり抜け落ちていたのだ。同時期に水島への思いも打ち砕かれるようになり、彼を果物ナイフで刺し殺そうとした時に過去の過ちを思い出したのだ。
十和子の罪を全て自分がやったことにして、最後には自殺してしまう陣治。自殺するくらいなら、そんな女に惚れなきゃいいのに。諦めればいいのに・・・とも思うが、もう選択肢は残されていなかったのだろう。自殺させてしまう作者のおそろしさ。白石監督もこんな映画が得意なんですね!
愛しきクズの物語
レンタルDVDで鑑賞。
原作は未読。
白石和彌監督でないと描けない世界観じゃないかなと思いました。監督のカラーが思い切り出ておりました。真骨頂!
豪華なキャスト陣が大胆な演技で魅せてくれました。生々しいほどの存在感が画面から立ち上って来るようでした。
十和子と電車に乗った時、自らを押し退けた若い男を突き飛ばした陣治。その後、彼と彼が映った窓ガラスを一緒に映した場面が「撮り方が上手いなぁ」と印象に残りました。
不鮮明な像は、彼のもうひとつの顔を連想させ、にわかに不気味さを漂わす演出がお見事でした(ありふれた場面づくりかもしれませんが、不穏さを敏感に感じさせてくれました)。
そこからの展開は言わずもがな。陣治への疑惑が十和子の中で膨らんでいきました。過去に起きた恋人の失踪と浮気相手のトラブルは、全て陣治の仕業ではないだろうか?
しかしその先に待っていたのは、なんとも意外で切ない真実でした。美しい愛に彩られたそれは、完全に予想を裏切るもので度肝を抜かれました。まさかこう来るのか、と…
十和子への想いに胸を打たれました。愛してくれないのならば、こちらが只管愛するだけ。なんと云う純愛。本作はラブストーリーだったんだと思い知り、熱い涙が流れました。
[余談]
私は関西方面に住んでいるので、見覚えのある風景がちらほら出て来たりして、余計物語に引き込まれてしまいました。
※修正(2024/01/31)
(_ _).。o○なんで?
ん〜〜ん、なんで最後に陣治は死なねばならなかったのだろう?
なんで十和子の子供として生まれ変わろうとしたか?
人を刺しておいて肉焼いて食べる?やはりこの2人サイコパスなんでしょう。
あなたはこれを愛と呼べるか
登場人物みんなクズ。一人残らずクズ。
すれ違う人さえもクズ。クズクズクズ。
でも、一番わかりやすいクズだったはずのジンジが、最後の最後でまるで清流のようだった。
。。。本当にそうか?
微塵も愛を返されないが、心底惚れた女。
ほかに何も持たないジンジは、その命を使って、惚れた女の命に決して消せない疵を抉った。
彼女がその名も知らない鳥たちは、きっとこれからもずっと、彼女の頭上を飛び回るのだろう。
それは、彼女が望んだことなのだろうか。喜びなのだろうか。
それを幸せと呼べるのだろうか。
もしも、十和子も本当の意味で心底のクズだったなら、
彼女は頭上の鳥に見向きもせずに、心からの幸せを掴めることだろう。
というわけで、この映画のキャッチコピー「あなたはこれを愛と呼べるか」は、結構なネタバレだなあ、と思った。上手だとも思うけれど。
最後までハラハラ
今まで見た中でもトップに入ってくるくらいに面白かった
出てくる男は浮気するひどい男の人ばっかりだったけど(竹野内豊と松坂桃李かっこよかったぁ)じんじは結局はとてもいい人で、、、あそこまでとわこに尽くせるのすごいなぁ
そこまで本気になれる恋がしたくなりました
ついていけない
出てくるやつ全員共感できない。
十和子もじんじも、黒崎も水島も、十和子の姉も、胸くそ悪くなるキャラばっかり。
十和子が主人公と思ってたけど、じんじが発信するメッセージが一番強烈だから、主人公みたいなもんか。
究極の愛ってのは自分を犠牲にしてまで相手を全てから守ること、みたいなことなんだろうけど、究極って言葉にかまけていろんなことを置いてきぼりにしすぎてて、もはやズルい。
見てて舌打ちしたくなる映画。ちゃんと生きよーっと。
こんな男には気をつけろ!こんな女はダメ。
純愛ものとして観てとても良かったです。原作は未読で、映画の中の情報のみでの感想。
ジンジはトワコ100%で君の為なら何でもするタイプ。下品なオッサンで、マナーとかもなってなくストーカー気質でドジッコ。タコパンティ?送りつけたりとかもして危ないタイプにも思えるが、わりと普通。基本は善人。
イヤな気持ちになる事が多いこの物語の中で唯一イノセントな存在。愛するトワコと同棲するもうまくいっていない。トワコがこんなクソビッチになったのはジンジに原因がある。トワコは会社勤めしていたし、この頃は堅実に生きてた。ジンジがいることで住居があり食べさせて貰える。小さな籠の中のATMを手に入れて自由になった。籍入れてないから他の男にいってもいいくらいの考えで、イケメンから迫られれば即OK。家事も全くせず完全になめとる。うだつの上がらない男だと見下しもしている。
こんな女はダメだ!
マッサージ流れからトワコにエッチなことしようとしたジンジにブチギレて
「男らしいとこみせてみい!」て言う場面がある。
ジンジのことが嫌いか憎いかというとそうではない。ただ理想と現実の差に幻滅している。イケメンじゃないけど自分のことを好いてくれて優しいし、とにかく尽くしてくれる。この男がイケメンで金持ちだったらどれだけいいことか。ところが稼ぎは少ない、全然堂々としていなくて、なしくずし的にエッチしてくる残念男という現実に嫌気がさしている。中盤の電車に二人で駆け込む場面で男まるだしみたいな行動とるジンジに対して女の顔をしてみせたりもする。嫌いではない。口汚く罵ったりもするが心の奥底では、いつか化けるかもしれないとも思う。ただしそれも他力本願で自分は助力も何もしない。やっぱりこんな女はダメだ!
買った時計の修理の対応が悪いと電話かけまくり、レンタルしたDVDが再生途中で止まったとネチャ絡みするクレーマーなトワコ。ほぼ害虫である。
腕時計のクレーム対応にきたのがタッキリマカン水島。こんな男には気を付けろ!言葉遣いは丁寧で物腰柔らかだが、心はなくマニュアルやっつけ仕事。一応頭は下げるが、頭の中はタチ悪いクレーマー対応してたらセフレゲットだぜ!くらいしか思ってないスッカスカの下半身男。トワコを性の対象として見てないというか、女という存在が性欲の捌け口でしかない男。
自分の見てくれが良いことは理解していてそれを武器にもするビッチ属性。ついでに買ったような中国製3千円の時計に外箱つけて誠意を示すフリまでする。
「きれぇな箱に入れてプレゼントするような男は軽薄だろ。」黒崎からもトワコへ箴言(嘘)
そしてバイオレンス黒崎。
こんな男には気を付けろ!
全ては金の為で、他のことは口先だけの男。借金ありで行動原理の根底にあるのは金。金策でスケベジジイにトワコを抱かせたりとか愛していたとしたら考えられない。完全に最初から最後までトワコを利用したかっただけ。用済みとなれば骨折するほど殴って別れる鬼畜ぶり。
別れたあと何年かして会いたいというから、会いに行ったらスケベジジイとまた寝てくれと頼まれて、我を失い滅多刺ししてしまう。その時のショックが大き過ぎてトワコの記憶から殺した部分だけが失くなった。というのがこの作品のミステリー部分。
ジンジの行動原理は全てトワコの為。
会社を起こそう考えたこともあったが現状から抜け出せず、毎日働いて金を渡すだけ。
小説書いて一発当てようとしたりするのもアホだからではなく、全部トワコの為。
タッキリマカンとの逢瀬をストーキングしていたのも黒崎の時のように殺人犯にしまいとしてトワコの為だった。
生命保険入ってるのもトワコの為。
二人のラブストーリーだと思ってみると回想で終わるの最後もしっくりくる。
「私が大切なこと証明してよ」
「トワコがわろた」
トワコはこれからジンジのことだけを胸に生きていくのだろう。
映画としては優秀なんでしょうが…
高評価レビューばかりだったのでレンタルしてみました。
物語の進み方、映像の取り方、ラストの展開、そして出演者の演技力と非常に優秀な作品だと思います。
ですが、個人的には色々と疑問に思う点もあり、話そのものもそれほど良くもなく、真ん中くらいの評価にしました。
個人的には泣ける部分はなく、ジンジの一方的ともいえる想いが最後に身を結んだようにも感じ取れました。
もう少しだけ話が分かりやすればもっと高評価にしたと思いました。
あと全体的に映画が長く感じました。
必要なシーンばかりなんでしょうが、長く感じさせるのはいかなかった。
これを愛とは呼べなかった。
僕はこれを愛とは呼べなかった。最愛の人の前で飛び降りるのは、意味合いとしては分かるのだけど、これこそトラウマになるだろと、それは愛じゃないよと生きてこそなんじゃないのかよ!と思ってしまった。
まぁ、みんなクズ。だけどみんな足りない部分を補って生活してるのは清々しさすらあった。
松坂桃李くんの変態ぶりも竹野内豊のチンピラぶりも阿部サダヲの胡散臭もみんな良かった。
松坂桃李くんが突然キスして来たり、なんかリアルさに欠ける部分は、後から何かの伏線かトラップか、と深読みして見てたから、真実に対してはそっちか、くらいのインパクトで、蒼井優に対して何故に阿部サダヲはそんなに深く愛せたかも良く分からない。ただ、全部観ると阿部サダヲの行動の意味合いが違って見える手法は好きだった。
題名の良さと、蒼井優の演技が秀逸だと思いました。
セックスシーンで足の小指と薬指の爪がカパーッと開いたのが印象的でした。
こんなにも複雑な感情にさせられたのは初めて
嫌ミスとひとくくりにしてはいけなかった。
侮っていた。ミステリーとしても秀逸。
世にありそうな関係、くず男、貢ぐ男、都合の良い女、どれも経験した故に、観終わってこんなにも複雑な感情にさせられた映画は初めてだった。
蒼井優さん、阿部サダヲさん、
演技と思わせない役者さんて筆舌に尽くしがたい。
松坂桃李、竹野内豊のラブシーンも見応えあるし、何だろう、人生色々あった人に観て欲しい。やられた。
やられた
ミスリードにまんまと引っかかりました。
ジンジめちゃめちゃいい奴だったなあ
最初はきったねえなあって嫌悪感抱いていたジンジを最後は好きになっていた
阿部サダの演技力に脱帽
だけど若干長い
あと30分コンパクトにして欲しかった
彼女がその思いを知らない深い愛
『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』、公開迫る『弧狼の血』など実録系サスペンスに才気を放つ白石和彌監督が“イヤミス”沼田まほかるの小説を映画化。
サスペンス/ミステリーと言うより、男と女の愛憎劇で新境地。
仕事もせず、自堕落な生活を送る十和子。クレーマーでもある。
歳の離れた陣治にヒモ状態で養って貰っている。
下品で不潔で貧乏な陣治。だが人は良く働き者で、どんなに十和子に罵られながらも十和子に尽くす。
でも時々、ゾッとさせる面もある。
十和子には過去と今に二人の男の影が。
クレームがきっかけで知り合った百貨店の時計売り場の主任・水島。彼と関係を結ぶ。
昔付き合ってた黒崎。今も思い出すほど、彼の事が忘れられない。
そんなある日、警察から黒崎が5年前に失踪し、行方不明である事を知らされる。
十和子はその失踪に、陣治が関与しているのではないかと疑う…。
沼田まほかるの小説を映画化した作品は昨年『ユリゴコロ』を観て壮絶な物語に衝撃を受けたが、本作もまた。
サスペンス/ミステリー的な雰囲気を醸し出しつつ、一筋縄ではいかない男と女の愛の物語。全く綺麗事ではなくハッキリ言ってゲスいのに、またもや抉られるほどじわじわと胸に響く。
それを演出しきった白石和彌の手腕も見事。また新たな才を見せ、本当に『弧狼の血』が楽しみになってきた。
本作も非常に観たかった一本で、劇場では観れずレンタルを待っていたが、期待に違わぬ作品であった。
“共感度ゼロの登場人物たち”の売り文句に偽りはない。
キャストたちの熱演が本当に本当に素晴らしい!
ファースト・シーンからイヤな女…と言うより、ダメ女っぷりを滲ませる蒼井優。
激しい感情の差、難しい役所もさることながら、清純派のイメージの彼女が複数回の濃密な濡れ場を披露。
その渾身の熱演に、数々の賞も納得だ。
蒼井優の演技が特に話題になったが、それと同じくくらい…いや、以上に、阿部サダヲも素晴らしい。
コミカルを一切排し、人間臭いシリアスな演技を披露。
あのラストシーンなど完全に場をさらい、彼が本作に於ける本当の主役だと思わせる。
そして、松坂桃李と竹野内豊のクズゲスっぷり。二人のファンならショックを受ける事間違いないだろう。
妻子持ちの水島。ただ女の身体や性欲を貪りたいだけの不倫男。勿論十和子だけじゃなく、他にも女が。
黒崎は自分の野心の為だったら平気で女を利用し、棄てる。
二人共、甘いマスクで、甘い言葉で、将来を約束し…。
そんな男共に騙される十和子も哀れっちゃ哀れだが、黒崎と別れる際重傷を負わされたのにそれでも忘れられないどうしようもなさ。
最低の男しか好きになれない体質なのか。
そんな中で、陣治はタイプが違う。
とにかく十和子は、陣治を嫌悪している。
一緒に暮らしているのは好きだからじゃなく、生活の為だろう。
十和子が何故こんなにも陣治を嫌悪しているか。
それは、陣治が本当に本当に心底、自分を大事に思ってくれているからだろう。
「お前の事が心配なんや」「お前の為なら何でもする」…ダメ男が軽々と言いそうな台詞だが、陣治のそれは本当だと最後に分かる。
時として人は、相手の思いに耐えきれなくなる事がある。
十和子は陣治のその思いから逃れるように、クズな男に逃げ場を求めてしまう。
本人も分かっているのだろう。
男にふしだらで、クズでダメな私が、愛されるに値しないと…。
陣治がどれほど十和子の為にし、守ってきたか。
ラスト、思わぬ展開と共に明かされ、法や人の道には反している。
でも、それでは計り知れない愛の形…。
受け止めきれぬほど深く深く、重く重く、それでいて純粋な愛に気付いた時、その全てが愛おしい。
呼吸困難で死んだ。
じんじー😭😭😭
じんじがヤッタんだと思ったんだよ。
からの展開。切なくて泣きすぎて死んだ。
阿部サダヲさん、蒼井優さん素晴らしい。
出演者それぞれとても良かった。
竹野内豊さんのクズっぷり、エロくこずるい松坂桃李さんも良かった。
見終えたあと悲しい気持ちになる
凄まじいほどの濡れ場がたくさんです。
前回蒼井優さんの作品を見たものがハズミハルコは行方不明だったので、それも濡れ場があり、今回もあったため、多いなおいって感想でした。
ですが演技力が高い女優さんのため、すごいなぁと思いました。
あーーーって言っての松坂桃李さん演じる水島は性癖はちょっとクセ強いですね。笑
演技派な方が集まっているため、すごく見やすいです。
演技が下手な人がいません。
序盤見ていた感想は、とわこはただのクレーマー好きなクソビッチのような感じの流れでしたが、後半からどんどんサスペンス感が出て来る作品です。
黒崎も水島も本当にクソのような男ですね。
奥様がいる中で、とわこを使って金稼ぎをする黒崎。
まさか黒崎の現奥さんのかよさんの叔父さんとやらせるなんて。
国枝の姪のかよさんと結婚。
理想ばかり大きく話す本当はうすっぺらいぺら男で、とわこを制欲処理に使う水島。
しかも、時計が3000円の中国産だったなんてw
そして阿部サダヲさんは本当に演技派ですね。
ふざけた役もこなすのにこんな怖い雰囲気の演技もできてすごい俳優さんです。
そして、じんじは、とわこの事をかばうためにずっとずっと演技をしていたんですね。
これを愛と呼ぶのでしょうか。
悪人に見えていた、ストーカー気質な感じのじんじかと思っていたら、全てかばうためだったんですね。
黒崎のことを殺したのはとわこで、水島のことも結局とわこは刺してしまう。
予想外の流れでした。
俺を産んでくれと自殺をしたじんじ。
職場での2人の出会いからの最後回想シーンはとても切なかったです。
こんなにじんじに想ってもらえてたとはこは、なぜその幸せに気づけなかったのでしょうか。
じんじと付き合っていたにもかかわらず、3年ぶりに連絡が来た黒崎に会って、また利用されそうになり、黒崎を殺してしまう。
その記憶を忘れたとわこを守るためにずっと隠して来たじんじ。
切な過ぎです。愛しかなかったです。
じんじが飛び降り自殺した時に鳥が飛び立ちます。そこで題名につながるわけですね。
悲しい作品でした。
とてもよかった
新潟での上映で見逃していたのを早稲田松竹で見た。かなりな充実作で見れてよかった。
阿部サダヲさんの献身ぶりがすごい。どうしてそこまであんな感じの悪い女を好きになれるのか意味が分からないのだが、惚れ抜きっぷりに頭がさがる。
あまりに壮絶でつらい話だった。あのエロ爺さんはソープに行った方がいい。なにか素人にこだわりでもあるのだろうか。
映画らしい脚本
冒頭、主人公は電話をかけてクレームをつける。そこから始まる映画のシーン。脚本は浅野妙子さん。原作には描いているが、主人公の母との関係があり、男性に固執してはいけないと思いながらも、過去愛した男に8年も固執している。
5年ぐらいなら、過去の男性を思い出したりするが、8年となると長いように感じる。それは、主人公が自立せず、男性に頼って生きているからかもしれない。毎日千円、二千円のおこずかいをもらい、ビデオを見ては時間を過ごす毎日。
文句ばかりジンジに言っている主人公。様々な動作を昔の恋人と比べ、「こんな男とどうして暮らしているのか」と夢想ばかり。
そして、とうとう、遊びの恋をする。
その男性も過去の男性同様、主人公とは遊びだったのだ。
ジンジは、古いマンションを買い、主人公と暮らすが、主人公の心はいつもどこかにある。「これは愛ではない」と。
昔、日本には「愛」という単語はなかった。
「情」という名の「愛」しかなかったのだ。
なんとなく、好きとかではなく、家同士のお見合いだったり。
まずは暮らしてみてから、徐々にお互いを知る。そんな営みだったはずだ。
しかし、現代は違う。年老いた親の為に結婚する人はおらず、「愛」という名目で婚姻するのだ。
つまり、価値観や、収入や、外見など「これぐらいだったら許せる」と思える人を自分で探さなくてはならない。
そして、それが崩れると離婚となる。
そこには親は関わらず、夫婦間の問題となる。
ジンジはそういうことは何も考えていない。ただ
主人公を幸福にするのは自分だけだと、大きな「情」で包み込むのだった。
最後のシンジのセリフは、とても重い。
そのセリフは映画館で聞いてください。
その言葉は「俺しか、お前のような人間を愛せるわけがない」
と言っているように感じる。
蒼井さんはきっと賞を取るでしょう。
女優として素晴らしい成熟期を迎えています。
人間はそんなに正しくないよね。
みんなクズ、共感0%っていってたけど 共感せずとも 世間には少なからず登場人物みたいな人達がいるような。
全肯定出来ずとも 人間はそんなに強くないから こういうことってきっとあるんだろうなぁと思わずにはいられなかった。
思い通りにはいかないこと、信じたい希望、歪んでいく理想、生活するってそういうことなのかも。
陣治って 出会った頃と映画の冒頭と違いすぎて そこもたくさん想像を掻き立てられたな。色んな想いが彼をあの見た目で性格にさせたんだよね?
やっぱり 美しい映画だったな。
水島さん 刺されたとこで 笑ってるの私だけだった。だってあの人刺されても仕方ないよー。
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