「空気感で表現して説得力を高めるすごさ」彼女がその名を知らない鳥たち saiko *さんの映画レビュー(感想・評価)
空気感で表現して説得力を高めるすごさ
謳い文句通り、共感度ゼロ
なのに最初から最後までグイグイ引き込まれて、本当に面白い。
沼田まほかるさんの原作や白石監督のお力もさることながら、役者さんの力がものすごく大きい。
だらしなさや弱さ、狡猾さを表面化している仕草や空気感。丸出しの生活感。
こういう生き方をする人は普通に居るのだと納得させられます。
観賞直後は感情が前面に出て、涙を拭うだけでしたが、少し時間が経ってくると普段は考えないのに、「依存」も愛の一種なんじゃないか…
人は皆、愛だと錯覚しているだけで、実は依存を受け入れ合っているに過ぎないのかも…などと考えていました。
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