「終始胡散臭いのが心地良い」ゴールド 金塊の行方 A.Camelotさんの映画レビュー(感想・評価)
終始胡散臭いのが心地良い
どこまでが本当なのか、終わった後も?な感じ。実際の事件とも違うだろうし…。それはともかく、マコノヒーのチャレンジングな役作りと演技はなかなか凄い。もうちょっと顔に肉が付いてたら貫禄が出たかも。腹は出てたが顔が普通。まぁそこは無理を言うまい。終始胡散臭い雰囲気で、信じていいのかどうなのか、油断できない心持ちが心地良かった。落ちぶれ地質学者とのバディぶりも小気味良し。主題歌がまたそんな雰囲気にピッタリで。主人公がFBIに向かって叫ぶ "普遍の真理"、それまで鉱脈を一心に信じていたはずの主人公が社会に向かっていい放つように叫ぶ。と同時に一体いつそれに気づいたのかと疑惑がまた深まる、そんな心に突き刺さる瞬間があった。普遍の真理だから、現在の社会にもある話で映画を観ている我々にも叫んでいるようでドキッと。いい人間ドラマでした。お薦めします。
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