「これでイイのだ!?」劇場版 マジンガーZ INFINITY アンディ・ロビンソンさんの映画レビュー(感想・評価)
これでイイのだ!?
劇場内はホトンドおっさん、或いはアニオタ系やや年代の女子っぽい。
鑑賞をしてる層が、かなり限られてそうなことが窺える(笑)。
何で前半の敵のDr.ヘルたちがまた元の姿で生きてるの?あれからどうなったらこのような展開に復活するの?など、色々ありますが、まあいいでしょう。
そもそも少年ジャンプ紙に作者が、他作と掛け持ちをダメ出しされて「この続きはTVでね」なんて言って原作も(単行本も)打ち切られちゃってますから、なんか中途半端なんですよね、元々。
そんでもそんなことよりも、当時のマンガ祭りのごとく、少年たちの夢の「TVのヒーローが大スクリーンで大暴れ」ってとこが良いんですよ。その再現です。
アニメじゃないんです、「マンガ映画」!
内容も悪くないですよ、どっかで見たような気もする「みんなの~を集めて」みたいなオチでも。
オトナになった主人公たちの行く末も見られて、そういうのもさほど違和感も感じる事もなくそれも受け入れること出来たし。
最後はやっぱり愛だよねってとこで、兜甲児のあのセリフも、まあ永井豪だから(!?)
とにかく取り敢えず、製作元が当時と一緒だし、原作者も納得のようだし、元祖への敬意とかリスペクトは感じられました。
もっとヘンテコリンな事にならなくて良かったよ....
ただ、あえて言うなら、
3D効果を狙った結果か、(わたしは通常版で鑑賞)敵が多すぎて弱すぎザコの大群みたいになっちゃってて、登場の必然性に乏しくなりすぎと、バトルが派手になりすぎてやたらスピード感出しすぎのきらい有り。
敵の個体ごとの性能差(個別能力)への知的攻略みたいの、ほぼゼロで、スピードと力勝負の激突みたいのに終始?
あと、申し訳ありませんが、声の出演は最後まで馴染めませんでした...
幼少期からの、TVの洋画劇場と外国TVドラマの吹替えやTVマンガの声優ということで、当時の、それぞれが余りにも個性的で力量のある「俳優さん」たちのお声が骨の髄までしみ込んでしまっているので、お上手な今風の「声優さん」とお笑い芸人さんの声は、正直ムリです。(アクまでも個人の意見です....!)
お得意の、リップシンクロの旨さは認めますけどね....
理屈抜きに楽しんで、ま、それで良いんじゃない、ということで(!?)