ジュラシック・ワールド 炎の王国のレビュー・感想・評価
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あなたは優しい目♪だけどとてもブルー♪
完全にヴェロキラプトルのブルーが主役となった本作品。スピルバーグ監督の第一作『ジュラシックパーク』に迫る上出来の作品となっていました。もちろん前作『ジュラシックワールド』を見ておいた方が面白いんでしょうけど、シリーズ通して人間の愚かさを描く方針は一貫しているので、本作品が初めての観客でも楽しめるようにできています。冒頭から海竜が登場したりする新鮮さもあるし、一作目のオマージュ(特にレストランや隠れるシーン)も盛りだくさんでした。
主役の2人オーウェン(クリス・ブラット)とクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は続投、若い学者フランクリン(ジャスティス・スミス)とジア(ダニエラ・ピネダ)が加わります。さらに、ジュラシックパークの創設者ハモンドとの旧知の仲である富豪ロックウッド(ジェームズ・クロムウェル)の邸宅での愛孫メイジー(イザベラ・サーモン)の意外な事実など、人間関係やクローン技術発展への警鐘なんてのもテーマの1つになっています。第一作目から登場しているマルコム博士役のジェフ・ゴールドブラムの演説もファンにとっては嬉しいかぎり(個人的にはハエ男と呼んでいますが・・・)。
そのクローン技術に関するテーマや、軍事利用することしか考えていない武器商人や軍人たちがロックウッド邸のオークション会場で次々と恐竜の餌食となっていく爽快さ。さらに火山が活発となっている島に取り残された恐竜たちの哀愁、人間になついているヴェロキラプトルのブルーのカッコよさ。いかにもご都合主義満載の展開なんてどうでもよくなってくるほど、オーウェンとともにピンチを救ってくれるのです。
一方では、メイジーが実はロックウッドの愛娘のクローンだったという驚きもさることながら、毒ガスで追い詰められた恐竜たちを解き放ち、ついにアメリカ本土に恐竜が蔓延するという、恐竜との共存という未来に立ち向かわなければならない状況になってしまいます。カタストロフのようなエンディングにはワクワクさせられました。続編が作られるとすれば、もう舞台はアメリカ本土!テーマパークどころではなくなってしまいそうです。
これは恐竜映画ではない
このシリーズの産みの親スピルバーグはユダヤにルーツを持つ。
だから、ラストで、恐竜をガス室で「絶滅」させることはないだろう、とは予想した。
では、誰がどういう理由で恐竜を“絶滅収容所”から救うのか?
恐竜を毒ガスから救い、人間社会に解き放ってしまうスイッチを押したのは少女のメイジー。富豪ロックウッドの「孫娘」として登場したが、実は彼女は、不慮の事故で死んだロックウッドの娘のクローンだった。
そういうことか!
邦題にミスリードされ、火山×恐竜という相性バツグンの絵を楽しめる映画かと思いきや、そこは物語の序盤に過ぎず、この映画のメインステージはゴシックホラーの香りたたずむ洋館に移る。
なぜか。
「ジョーズ」の伝統よろしく、生物パニック映画の皮を被った本作の真の姿は「フランケンシュタインの怪物」だからである。
本作のキャッチコピー、「生命は、新たな道を見つける」。
この「生命」とは遺伝子操作で蘇った恐竜のことではなかった。
クローン人間のメイジーのことだったのである。
主人公たちは恐竜を愛する。しかし、ガス室のドアを開けて、恐竜たちを街に放せばどうなるか、わかるがゆえに思い留まる。
しかし、メイジーは違う。
見た目は人間そのものだが、違う“種”ゆえ、主人公たちとは別の判断をするのだ。
そう、この映画は、「フランケンシュタイン」や「ブレードランナー」と同じ系譜の、人が命を創造することや、人造人間は何を思うのか、というメッセージを持つ作品なのである。
そもそも、本シリーズの原作者マイケル・クライトンは、もともと科学者だったが、SF 作家になり、科学の暴走をテーマした作品を書いた。
ジュラシック・シリーズは、「科学の進歩は、生命の創造という神の領域に踏み込んでいいのか」というテーマを常に掲げてきた。
テクノロジーの進歩、その始まりは科学者の純粋な夢だったかも知れない。しかし、いつでも人の持つ欲望が、それを暴走させる。
主人公たちと対立する、恐竜を金儲けの材料にする者たち。彼らは恐竜の遺伝子を操作し、生物兵器を作り出そうとさえする。
主人公たちは、その行為を断罪するが、しかし一方、愛娘の死が悲しいからといって、そのクローンを生み出す行為は認められるのか?
遺伝子操作による金儲けも、娘のクローンも、どちらも人の欲望の産物であることには変わりない。
恐竜から「フランケンシュタインの怪物」へ。
本作は、3部作の第2部らしいが、第2部にふさわしい転換、そして、大風呂敷ではないか。
エンドロールの後の思わせぶりなシーンからも、次作が相当なカオスになることは想像に難くない。どう、まとめ上げるのか、いまから楽しみである。
挫けず、見に行って良かったお~( ̄。 ̄;)
ナカナカ見に行けなくて、ギリギリで、上映時間も遅くなって、行くのやめよっかナーとか思ったケロ、ここまで明確な哲学と言うか、解答を用意して作った作品を見逃さなくて良かったのら(^◇^;)
サァ!(*゚▽゚)ノ
道はつながった!どうするん?人類(≧▽≦)
どんな世界が待ち受けているのか?
"ジュラシック・パーク" シリーズ第5作。
"ジュラシック・ワールド" 三部作第2部。
通常スクリーンで鑑賞(字幕)。
火山噴火によって滅びゆく島での決死のサバイバル・アクションから、古風な大邸宅でのホラー感溢れる戦いなど、1本で2本分の映画を観たような感覚になりました。
改めて、人類は愚かな生き物だと痛感させられました。
インドミナス・レックスが引き起こした悲劇から何も学んでいませんでした。今度こそ、絶対に大丈夫。これまでそう言って、無事だった試しは無いと云うのに。
インドミナスのDNAを回収し、さらなる遺伝子操作を加えて、より凶暴性と鋭敏な頭脳を兼ね備えた新種恐竜をつくり出してしまうのですから、始末に負えません。
クライマックスに明かされたシリーズ最大の禁忌と、最後の最後に訪れた思わぬ展開に目を瞠りました。新キャラの少女が次作(最終章)のキーパーソンになりそう。
とある重大な秘密を抱えている彼女ですが、人々の倫理観や価値観を根底から揺さぶって来そうな感じでした。
それにしても、この結末の先には、いったいどんな世界が待ち受けているのでしょうか。絶滅か、はたまた共存か、またはその他に選択肢が見出されるのでしょうか?
自分たちの利益と欲望のために、地球環境を食いものにして来た人類へ、自然からの最後通告のように感じました。
完璧な第2部だと思いました。前作のテーマを継承しつつ深化させ、新たな問題を突きつけて来ました。最終章でどのような決着がつけられるのか。今から興味が尽きません。
[以降の鑑賞記録]
2020/07/24:金曜ロードSHOW!
2022/07/29:金曜ロードショー
2024/05/24:金曜ロードショー
※修正(2022/06/20)
このシリーズを観たことのない人でも楽しめる作品でした。
このシリーズでは、一作目のジュラシックパークしか観たことがなかったので話についていけるかが不安でしたが、科学の進歩について考えさせられるような深い話で、私でも恐竜の迫力やストーリーを4DXで存分に楽しむことが出来ました。
都合の良い部分は多かったですが、ラストのインドラプトルが死ぬシーンは圧巻でした。
終わりでジュラシックワールドの始まりを宣言シーンしており、これから世界がどうなるのかという期待させられました。次作が楽しみです。
^_^他、かなの^_^わたあ花BB
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まぁわ、ざゎ、ざわ^_^わままらまろば屋やらやさかわなな、ゎにかん^_^っ、ゎ、屋、を、、ならむ日にラカらま
をわわかわわたま ^_^わまptg.')'kをわや、^_^(^^)。わあは
当たり前なのに、見落としていた事。
ストーリーは分かりやすく、キャラクターも親しみやすい。
夏休みらしい映画だったと思います。
展開は裏を書かれるようなことはあまり無く、王道だなと感じましたが完全には解決していない問題などもあったので続編でどういった答えを出すのか期待したいです。
ですが、私はこの作品はストーリーの展開とかブルーが優秀すぎるとか派手なアクションとかの部分よりも、恐竜を通じて命の大切さと人間の身勝手さを描いた作品だと思いました。
火山の噴火により命の危機に陥る恐竜達を人間は救助しない事を決定しますが、それは表向きの話で裏では世の中の特権階級の人間達の娯楽のペットや軍事利用を目的とした闇取引の対象になってしまう。
そして最終的に自分たちの手に負えなくなってしまったら、殺処分する。
実際に殺処分するシーンはありませんが、こういった人間の身勝手さに対して「間違っている!」と唱えている作品だと思います。
個人的には火山が大噴火する島から脱出するシーンがかなり辛かったので、正直見る事をオススメするかは迷います。
ですが、見るのであれば命のあり方を考えさせられる素晴らしい作品だと思うのでしっかりと覚悟して見て欲しいです。
𝕵𝖚𝖗𝖆𝖘𝖘𝖎𝖈 𝖂𝖔𝖗𝖑𝖉と言うより、𝕯𝖎𝖓𝖔 𝕮𝖗𝖎𝖘𝖎𝖘に感じた🦖
出だしがつまらないので掴みは悪かったです。ジャイロ・スフィアが申し訳程度に出るだけでテーマパーク感は全くなく、屋敷メインでジュラシック・ワールドというよりはディノ・クライシスという感じでした。新自由主義者に対する主人公二人の怒りが全く足りません。「ザ・フライ」の博士が出てきて重みを出そうとしていましたが、取って付けたような感じで、つまらなかったです。クレアは前作より自己主張がなくなり、メイジーはオーウェンが好きそうなので、女のバトルが勃発したら、まだ本作らしさはあったかも知れません、前作のラプトル共闘、モッサンのジャンプ、秘書連れ去られる、のような印象的なシーンもなく、かなり物足りないです。
中編という感じ。
3部作の中編という感じでした。
個人的には前作の方がワクワク感が強かったですが、
今作を特別酷いとも思いませんでした。
それなりに楽しめました。
ラストシーンは「解放しちゃうんかーい!」という気持ちでした。笑
娯楽映画ではない
映像技術は素晴らしく、恐竜達から逃げ惑うスリルは存分に、過剰すぎる程あった。
また、ジュラシックパークのオマージュ的なシーンも散見されてリスペクトも感じた。
ただ、ストーリー展開に関しては首をひねる所が多くあった。
もともとクレアの感情的で論理的でない考え方に賛同できないし、パークの恐竜達が噴火に飲まれていくシーン、人間が恐竜にぐちゃぐちゃに食べられるシーン、子供がクローンだと本人に告げるシーン、最終的に人間が生活範囲内で恐竜に脅かされるシーン…
これらのシーンを次々と見せられて、結局何がしたいの?というのが率直なこの映画に対する自分の感想である。
どちらに転んでも地獄な選択肢ばかりが出てくるこの映画は、自分には消化不良で、胸糞が悪く、ただただこの監督とは考え方が合わないんだろうな、と思ってしまう。
考えさせられる点が多く散りばめられている、といえばそうなのかもしれないが、映画として面白くは感じられなかった。
ツッコミどころはあるけれど、素直に面白い!
レビューでは色々批評も書かれていますが、素直に面白く鑑賞できました!
前作より常にハラハラドキドキ!
前半の間に、自分だったら5回くらい死んだなと思いました…笑
夏休みで子供達もたくさん映画館にいましたが、みんな楽しんでました!
最後にメイジーが恐竜を放ったのは、実際だったらA旧戦犯なみの犯罪だと思いましたが、映画なので良しとしましょう。
2021年に次作決定してますが、その後の展開が読めません…
猿の惑星を彷彿させる展開だけはご勘弁ですが、次作を期待したいと思います!
ただの恐竜のパニックムービーではない
はいはい、どーせ恐竜でしょwという軽薄な内容ではない。
恐竜を再生させた「責任」について、今までよりさらに一歩リアルな問題提起をしている。
私は英語がしっかり聞き取れるわけではないけれど、それでも日本語で「恐竜」と翻訳されている部分が英語でdinosaurと言ってるときと、「animal」と言ってるときがあることを不思議に思った。
振り返ると、animalとは人間との比較だったのではないかと思う。
そうすると非常にリアルな問題だと感じた。
昨今の「動物」と「人間」の問題。私は動物愛護団体の手の者ではないのでその是非は問わないが、動物実験や捕獲、そしてクローンや遺伝子操作について、動物ならいいのか?人間に置き換えたら危険なことだ!人間にしてはいけないことを動物にはしてもいいのか!?といったことが声高に叫ばれている。本作では、今まで特別な存在であった「恐竜」の存在の是非が、動物、そして人間に置き換えて、よりリアルに描かれていたように思う。
作中でも、これは神の問題ではなく、科学の問題だ、みたいなことを言っておりましたが、まさしく「人間が神の領域に踏み込んでいいのか?」という抽象的な問題から、「進みすぎた科学の産物を人間がどう責任をとるのか」というリアルな問題にステップアップしているように感じた。
人間はどこまでも行動範囲を広げ、森林も深海も宇宙までも手をつけているのに、動物、恐竜にだけ「ここなら自由にのびのび生きていける、ここにいる限り人間世界とも共存できる」といった限定的な自由を与えることが本当の責任の取り方なんだろうか?
本作はジュラシック「パーク」ではなく、ジュラシック「ワールド」。最後のセリフで、その意味がよく分かった。
新たな恐怖
この時代に恐竜を生み出し、ジュラシックパークを作ってしまったことで、世界が大きく変わろうとしてしまっているのに、それに加え今回はお金儲けに見境のない悪い人達がオークションで売買して、世界中に恐竜達をばら撒こうと。
その後のことを考えない恐怖。どんなに恐ろしいことか。
食物連鎖、動植物の進化に逆らうような関与はしてはいけないと新たなる警告のよう。
ついには、亡くなった娘のクローンまで…
今後どうなるのか、ジュラシックシリーズ。
毎回同じようで違うので、いつも新鮮な気持ちで観れる。面白かった!
核兵器に匹敵するボタン
相変わらずCGは素晴らしい。ストーリーも途中までは良かった。しかしラストの展開が道理的ではない。
要するに冷静に見ると、ラストで少女が世界を破滅に追いやりかねないボタンを押してしまったこと、この少女の浅はかな行為によって何万、何十万、何百万人もの核兵器に匹敵する悲惨な犠牲者を出すかと思うと、少女のやったことは間違ったことであり、とても残虐で決して許されることではない。それなのにそんなことはどうでもいい作りになっている。
どうもジュラシックパークは面白いのだが人の命より動物の命の方が大切に描いている傾向がある。
今後の展開を面白くするためのエンターテイメント映画なのでうるさいことを言うこと自体間尺に合わないことはわかっているが、この映画を観た子供たちが動物より人の命を軽んじるようになってほしくないものだ。
恐竜が人間を意識しすぎている
そもそも『ジュラシック・パーク』は,「人間VS恐竜の戦い」ではなかった。自然という「より大きなもの」に放り込まれた人間が,自然の中で生き残ろうとする作品だった。自然の一部である恐竜にとって,人間というものは「人間」ではなく,ただの餌であり,食料であり,生存のための手段であった(ただし娯楽にする必要上,肉食恐竜はいちいち空腹かどうか確認されることなく,自動的に人間を襲うものとされているのだが)。
恐竜にとって人間が敵であるか味方であるかという考え方はなく,ただ人間は,動く動物であり,餌だった。空腹時に視界に入れば追って狩るし,満腹時には興味がない。ただ生きるという観点のみにおいて,人間という動くものを捕まえるかどうかという話になる。
『ジュラシック・パーク』の終盤。物語に登場する疑似家族ー父,母,姉,弟の四人構成ーを狩ろうとするヴェロキラプトルに割り込んだT-REXは,ヴェロキラプトルと争いつつ,天に向かって咆哮する。それと同時に,人間の建築したものは崩れて行き,「JURASSIC PARK」の横断幕も地面に向かってなびき落ちる。このシーンが印象づけるのは,人間が「PARK」のなかに自然を囲い込んで,押さえ込み,支配しようとしていたが,その囲みは破られ,空間に恐竜=自然が満ち満ちて,むしろ人間が恐竜=自然に取り囲まれ,放り込まれたのだということ。そしてその自然界の頂点に君臨する王が,ティラノサウルスであるということだ。
ここで強調したいのは,ティラノは決して人間を助けようという意図を持っていたわけではないということだ。人間という餌を得るために争いたかっただけで,もしもティラノがヴェロキに勝っていたら,人間は,ヴェロキからは逃れられたとしても,再び追われていただろう。やはり人間というのは,恐竜にとって敵だとか味方だとかではなく,単に生存のための食料なのだ。
ところが「ワールド」は違う。少なくとも当初は,人間は恐竜の制御に成功し,恐竜パークを商業化することにも成功している。恐竜の制御が試作段階であった「パーク」とは異なり,一度は恐竜の制御に成功してしまった時点で,もはや「ワールド」は「パーク」の趣旨を汲んでいない。
また「ワールド」ではヴェロキラプトルとティラノサウルスが人間の味方をすることによって,制御不可能な新種のインドミナス・レックスを撃退することに成功する。本来「パーク」にはヴェロキにしろティラノにしろ,人間に味方しようという意図も敵対しようという意図もなく,たまたま両者が争うことによって人間は逃れることができたのに,「ワールド」にはヴェロキやティラノを明確に味方にしようという意図を持って人間は作戦を立て,そして成功している。ヴェロキは明確に主人公たちに協力しようという意思を持ってインドミナスと戦っているように思えるし,ティラノに至ってはヴェロキと違って飼いならされていないにもかかわらず,そして食料を必要としているかどうかも問われずに人間(観客)の希望通り,開放された途端インドミナスにぶつかっていく。人間は,自分たちのために恐竜を制御し利用することに成功してしまっているのだ!
この点において,もはや「パーク」の,完全な予測が不可能で,暴発する,制御不能な自然というコンセプトは緩められ,破れ,人間にとって都合のいい物語が成立している。もちろん「パーク」にも,嫌われ者が殺され観客の応援したがるキャラクタが救われるという勧善懲悪&因果応報の様式は持っているけれども,「ワールド」は「パーク」の持っていた人間には制御できない自然の中で,自然の一部として生き延びることによって得られる爽快感を与えることはできないのだ。
インドミナスレックスにしても,ティラノのように人間という存在を認識せず単に動く生き物,餌としてみなすのではなく,人間の技術を理解し,対抗手段を企て,それを掻い潜る。人間を餌とみなすのではなく,敵としてみなし,反抗を試みているのだ。「ワールド」のインドミナス・レックスはもはや人間であり,恐竜=自然ではない。自我や人間的知性を持った存在なのだ。
懐古厨,「そもそも」厨と言われればそれまで。しかし「ワールド」は「パーク」の趣旨を汲んでいるとは言い難い。あれは単なるディザスター映画だ。
『ジュラシック・パーク』は,恐竜を2つの側面から描いていたと思う。恐竜に襲われる恐怖と,恐竜を雄大で愛すべき存在だとみなす視点。ラスボスとも言えるティラノにも,この2面性が備わっている。離れてみれば雄大,襲ってくれば恐怖。ティラノは善でも悪でもなく,ただ生きているだけだった。恐竜を恐怖することなく人間の武器を以って制圧し支配しようとする人間の試みは失敗し,彼らは殺され,愛情や好奇心と慎重な恐怖を併せ持つキャラクタだけが,スピルバーグによって生かされた。
ところが「ワールド」や「炎の王国」が作り出してしまったのは,純粋悪,悪者とも呼べる恐竜だ。この恐竜の出現が,味方とか敵だとかの観点から恐竜に接する考え方を生み出してしまった。インドミナス・レックスや,「炎の王国」に登場する恐竜は,作品中の人間にとって純粋な脅威でしかなく,それゆえに愛護の対象であると観客に思わせないやり方で描かれ,そしてただ消滅させられるのみだった。
「愛情」と「恐怖」という2つの側面を持った恐竜の姿は,もはやそこにはない。
前評判より楽しめた
規模が小さいとか
色々言われてたけど、
全然楽しめた。
少しホラー要素もあって、
初期の頃を思い出しました。
印象的なシーンは島に取り残された
首長竜が煙に飲み込まれて行くシーンかな。
1.2に出てたおじさんのセリフがそのまま
この映画のメッセージになっててわかりやすかった。
猿の惑星かよとも思ったけど笑
まぁ、ぶっちゃけ言うと
前作からそうだけどブルーみたいなやつがいたらダメだと思う。
恐竜と人間の交流はない方がいい。
現実離れするし、主役のイケメンだけ特別な人になっちゃうし。
恐竜は恐竜。
人間は人間で堂々とパニックして欲しいです。
その中で命の尊さや、
自然の厳しさ等を描いて欲しい。
あくまでも個人的な感想ですけどね!
それでも普通に楽しめました!
おもしろかった。。
もう、生きているとしか思えない。。
素晴らしい。
できれば4dxで観たい映画です。
ストーリーも素晴らしいけれど、これは恐らく今後バイオハザードみたいになっていくんだろうなという感じで最後をむかえます。それはそれでおもしろい。
今後も期待します。。
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