「ジュラシックワールド=地球!」ジュラシック・ワールド 炎の王国 映画の子さんの映画レビュー(感想・評価)
ジュラシックワールド=地球!
ジュラシックワールド 炎の王国 【IMAX 3D】
鑑賞日 2018 7/16
ジュラシックシリーズ5作目となる本作は、今までのシリーズとは少し物語の趣旨や、メッセージ、テーマが違うと感じた。今までは恐竜の恐怖や、逃げ回るアクションの面白さなどが魅力のように感じたが、今回は全体的に悲しいシーンが多かった。イスラ・ヌブラル島での大噴火による恐竜達の絶命シーンや、いつまでも生命の大切さを学ばず、恐竜たちを生物兵器としてオークションにかける人間達の虚しさ、末路をシリーズの制作指揮者あるスティーブン・スピルバーグや監督であるフアン・アントニオ・バヨナが表現し、世の中に訴えかけてるように感じた。さらに恐竜オークションのオーナーの娘の少女メイジーが恐竜を逃し、「恐竜と人間はこれから共存していかなければいけない。ようこそジュラシックワールドへ。」ということが最後ナレーションで流れたのには、とても興奮した。おそらくジュラシックワールドを作る際、こういったラストになる予定だったのではないかと思った。ジュラシックワールドというのはイスラ・ヌブラル島にあったテーマパーク・ジュラシックワールドではなく、恐竜と共存していく未来の世界のことを言っているのだと分かった。最後主人公オーウェンが相棒の恐竜 ブルーに一緒に安全な所に行くことを提案するが、ブルーはそれを断り森の中に去って行くシーンが切なかった。本当によくできた映画だと感じた。そしてIMAX3Dでの鮮明な恐竜達のCGや、大迫力の恐竜との戦闘シーンが前作同様素晴らしかった。でも1つ疑問だったのが、オークションのガードマン達をオーウェンが次々に倒して行くシーンだ。オーウェンは元海兵隊とはいえ何年も前の話だし、ガードマンも訓練は積んでいるはずなのになんでこんなに弱いのかと思った。