バリー・シール アメリカをはめた男のレビュー・感想・評価
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トム先輩の若手演技派陣を際立たせる引きの演技が意外過ぎます
TWAのパイロット、バリー・シールは内職でキューバ葉巻の密輸を手伝っていたことがCIAにバレてしまい、やむなく彼らの下請として中南米各国の偵察任務を遂行し数々の手柄を挙げる。危険な任務にもかかわらず待遇が改善されないことに不満を持っていた矢先、メデジンカルテルからコカイン密輸を半ば強引に引き受けさせられて、これも成功させたバリーはコントラへの武器提供や軍事教練サポートと下請ビジネスをどんどん拡大させていくが、妻サラの頼みで思慮の浅い義弟JBを仲間に引き入れたことから歯車が狂い始める。
隙のないヒーロー像を体現してきたトム・クルーズが本作では運命に流されて道を踏み外す等身大の男を自然体で演じ、ドーナル・グリーソンやケイレブ・ランドリー・ジョーンズといった若手演技派陣を際立たせる引きの演技を披露。終始埃っぽい70's映像と劇伴で丁寧に時代をなぞりながらもあくまで軽快でポップに演出するダグ・リーマンとの再タッグ作である本作はかなり地味目の実話ドラマですが新たな代表作になったと思います。
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