「クライム映画らしからぬレトロポップな雰囲気が抜群に酔う」バリー・シール アメリカをはめた男 いけいさんの映画レビュー(感想・評価)
クライム映画らしからぬレトロポップな雰囲気が抜群に酔う
のっけからレトロポップな雰囲気でイケイケドンドン感満載。クライム映画ながらカラフルでド派手なところがとても良い。
奥さんはまさにバービー人形の実写番的だし、建物や車そして時折出るテロップもカラフルでポップで、その雰囲気は増長していく犯罪とは裏腹に夢の国を彷彿させるほどだ。コロンビアの空・雲・海・森・土の原色感とその上空を駆け抜けて行くセスナ機の姿は、本当に圧巻できれいに映えまくりだ。このクライムをカラフルに表現するギャップが本作の最大の魅力だと思う。
実話とは思えないほどのドラマティックなストーリーを、本作はユーモアさえ交えてポップに描いたが、観方によっては相当重くもなるほど奥行きがあり、重厚感たっぷりで観ごたえありの題材だ。
ストーリー良し映像良し音楽良しで、個人的に娯楽映画としては100点満点と言ってもいいだろう。
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R41さんのコメント
2024年5月6日
面白かったですね~
街一つを作ってしまうほどのスケールにはびっくりしました。
最後、奥さんが働き始めますが、そこそこのお金と暇つぶしがあれば、人は幸せなのかなと思いました。