スプリットのレビュー・感想・評価
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別次元の俳優へ変貌を遂げたマカヴォイの進化論
一体彼はどこまで突き進むのか。『つぐない』の精悍な演技と比べると、もはや別次元の俳優へ進化を遂げたジェームズ・マカヴォイ。その悪魔にも天使にも見える存在感を味わうための一作と言えるだろう。多重人格の役柄となると、俳優のうまさが逆に鼻についてしまうこともあるものだが、マカヴォイの場合は違う。そこには彼が内部に抱え込んだ分だけの人格がきちんと感じられる。数多くのキャラクターが、“照明”のあたる場所を巡ってやりとりする様が本当に目に浮かんでくるかのよう。その実態は、奇しくも “俳優”という職業のあり方(無数の役を内側から生み出す)と結びついているのも面白いところだ。
低予算主義へと移行したシャマラン監督。ジェイソン・ブラムとの出会いによって、そのあふれるアイディアを“時代にあった形”で具現化できるようになったのが嬉しい。さて、驚愕のクライマックスを経て、次作はどのような展開を見せるのだろうか。
ハードル
監督が一発屋ではないと思いたいため、ついハードルを上げて観てしまうんだよね。
次から下げて観よう(笑)
でもこの作品は嫌いじゃなかった。
いろいろツッコミどころはあったけど、一気に観たし。
ツッコミというか疑問は、多重人格者って人格によって体質や体力まで変わってしまうものなの?ということ。
1人だけインスリン打ってたり、壁をよじ登ったり。
そして、都合良く人格が変わるものなの?
矢継ぎ早に人格が変わって、演じてるマカボイさんがすごいと思ったけど。
メインは4人くらいなのかな〜。
それをパソコンに保存してたけど、あれは自分で?
精神科医が異変に気づいて訪ねてくるわけだけど、1人で来ないで誰か頼めば良かったのに。
近所の友達とテレビを観ながらの会話が面白かったけど、意味がやや不明。
しかし、高齢なので簡単にやられてしまうのが残念。
最後に動物園の守衛さん?に見つけられたけど、そもそもあの地下。
あそこは誰の何なんだろ。
トランシーバーの相手は?
ネトフリドラマ「クイーンズ・ギャンビット」でも光ってたケイシー。
すでにこの作品でも異彩が。
これはまだ続くよ〜というエンディング。
一応完結して欲しかったな。
内容が薄い
全体的に息が詰まるような怖さがありました。ただ内容が薄すぎます。内容の展開もなければ、クライマックスのどんでん返しはありませんでした。多重人格のケビンと、ヒロインの女の子の演技が良かったのが救いです。精神科医のおばあちゃんもデニスとの駆け引きが良かったです。しかし殺されてしまうなんて…。ヒロインが最後、叔父さんとどうなったかも、気になりました。
3人vs23人とあるが実際の敵はデニス・パトリシア・ヘドウィグ・ビ...
3人vs23人とあるが実際の敵はデニス・パトリシア・ヘドウィグ・ビーストの4人だけ。
まぁ全員出されてもごちゃごちゃしてわけわかんなくなりそうだからいいんだけどちょっと期待外れ感も否めない。
アニャ・テイラー=ジョイ(^-^)
『ミスター・ガラス』の予告編を観て初めてアニャが素敵に思えて、そこで初めてこの映画を観ました(笑) アニャ目当てで観たので十分楽しめました! 『ウォンテッド』の時にジェームズ・マカヴォイを好きになったはずたったんですが、なぜか年々あまり好きじゃなくなってきて観ないままだったんです。 最後のブルース・ウィリス登場は『アンブレイカブル』ファンは嬉しいですね!
タイトルなし
多重人格者を演じ分けるジェームズ・マカヴォイも、まあ凄いが24人を演じ分けるではなく、実際は数人にがっかり。シャマラン監督だけにラスト大どんでん返しを期待し、実は囚われてる本人の全て妄想で、別の人格になってしまっている落ちかと思いきや、ビーストは実際にいて、続編にも出てくるらしい
演技は見ものだけど作品は印象に残らず
多重人格の演技は見応えあり。
でも監禁物の怖さはなかったなぁ。
なぜ、誘拐は2人だったのか。
1人じゃダメなの?結果3人だし。
最後に殺すのを辞めた理由もあの傷じゃあ説得力不足。
あと、生き残った子が最後に叔父さんを警察に突き出すとか、殺すとかないの??と思ってしまった。
前知識なかったのでラストシーンには驚きましたが。
ミスターガラスに期待。
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自宅にて鑑賞。オープニングからいびつで異常な状況に放り込まれる。シンプルでク-ルなタイトルコール。終始、テンションを保ち続ける見せ方は流石だが、何よりも“ケビン・ウェンデル・クラム”のJ.マカヴォイの圧倒的な演技力に尽きる。どこか儚げ乍ら芯の強さも感じさせる“ケイシー・クック”のA.テイラー=ジョイも佳い。そして幾らネタバレ全開でも書くのが躊躇われるラスト。よく聴くとエンドロールで流れるナンバーは、監督のフィルモグラフィーにあるあの作品と同じである。監督の過去作を観ておく事を強くお薦めする。65/100点。
・本作を形成する潜在的なモチーフとして、精神疾患発症の要因の一つとも云われるネグレクト、DV、セクハラ等と云った現代的な社会問題がコミットされている。
・23に新たな一つを加えた24の人格と云うスペックが提示されるが、登場するのは半分以下でエンドロール時には8つのみに留まっている。そして解離性同一性障害(DID・多重人格障害)の最新研究結果の拡大解釈から、メンタル面だけでなく肉体的にも壁をよじ登ったり、弾丸のダメージが低減化したり、まるでスーパーマンの如く超人的に変貌するのは如何なものか。
・パソコン上に表示されるQuickTimeのファイル名は──「1_Barry」、「2_Jade」、「3_Orwell」、「4_Kevin」、「5_Heinrich」、「6_Norma」、「7_Goddard」、「8_Dennis」、「9_Hedwig」、「10_Bernice」、「11_Patricia」、「12_Polly」、「13_Luke」、「14_Rakel」、「15_Felida」、「16_Ansel」、「17_Jalin」、「18_Kat」、「19_B.T」、「20_Samuel」、「21_MaryReynolds」、「22_Ian」、「23_Mr.Pritchard」の23個である。
・オープニングのタイトルコール時、及び最後のスタッフロールは肝である人格の数──6列×4行=24(23+1)分割で表示されている。亦、オープニングクレジットやタイトルロゴのタイポグラフィはフォントの違いこそあれ、『10 クローバーフィールド・レーン('16)』のデザイン処理を想起した。
・本作の"Casey Cooke"は、『アンブレイカブル('00)』の"David Dunn"同様、『スパイダーマン('62~)』の"Peter Parker"、『超人ハルク('62~)』の"Bruce Banner"、『デアデビル('64~)』の"Matt Murdock"、『ファンタスティック・フォー('61~)』の"Reed Richards"、『スーパーマン('38~)』の"Lois Lane"・"Lex Luthor"等と同じくファーストネームとファミリーネームのイニシャルが揃っている。
・これ迄と同様、監督は本作でもB.バックリー演じるドクター“カレン・フレッチャー”のオフィスが在るマンションのファストフードを愛するコンシェルジュ“ジャイ”として自作に顔を出している。
・本作製作時から構想に有ったと云う続篇は、本作の興行的成功(監督としては五作目となる一億ドル越えのヒット)を受け"Glass"と云う仮題で、'19年1月18日リリースを目指し、現在製作中であると'17年4月26日にTwitterで明かした。この続篇のキャスト陣は、J.マカヴォイ、B.ウィリス、S.L.ジャクソン、A.テイラー=ジョイの続投が予定されている。
・鑑賞日:2017年10月1日(日)
『ミスター・ガラス』鑑賞後にチェック!順序が逆でも問題なかった。
順序が逆になってしまい、ケイシーは生き残ることもケヴィンが死んでないこともわかってはいるが、脳を逆回転させて楽しめました。最後にはダン(ブルース・ウィリス)も登場して、ミスター・ガラスのことを口にする。最初から続編作る気満々のシャマラン・マジックにかかってしまったんですね。『アンブレイカブル』、今作『スプリット』、『ミスター・ガラス』と繋がったことがとても嬉しく感じられました。
24人だと思ってた人格も、この時点では23人。最後の一人が“ビースト”という怪物で、バリーとかデニスとかパトリシアの人格がこの恐ろしい存在を噂していたのだ。精神科医フレッチャーも医学界から異端視されていたことも面白いし、それを裏付けるかのように、ケヴィンの人格の一人がインシュリン自己注射するビデオがショッキングだった。モンスター化するところは『ミスター・ガラス』を先に観ているため驚かなかったが、こうした細かいところがいい!
ケヴィンの生い立ち、母親の虐待から逃避するために多重人格していった経緯。さらにはフレッチャーとの会話にちょっと出てきた「父親が電車で死んだ」とあるから、彼の父もまた『アンブレイカブル』の電車事故の被害者だったのだろう。ビースト化する際に花束を手向けるシーンがここでも繋がっている。
自分が虐待を受けていたものだから、ケイシーの虐待痕を見て彼女を殺すことを諦めたビースト。監禁されていた彼女たちの必死の逃亡模索シーンよりも、他の精神的な葛藤の方が面白い。そして、シャマラン監督といえば、どんなどんでん返しを用意してるんだ?と期待させるのだが、今回は動物園の管理棟地下で行われていたという事実だけだったような気がする(働いているという事実も気になっていた)。それともブルース・ウィリスの登場シーンがどんでん返しなのか?
解離性同一性障害(DID)として有名になったビリー・ミリガンをモデルにした映画かとも思うが、そのミリガンの人格の中に犯罪を好んでいたケヴィンという名もあることが面白い。
多重人格?
俳優の演じ分けが素晴らしいのは分かるけど、そもそもこの手の映画はそれが素晴らしいものである事が前提ですよね
ちなみに私は洋画は吹き替えで見る派です
字幕に視線をもっていかれなくて済むので
アンブレイカブルから続く映画だと分かって見ましたから問題はないですが、やはりナンバリングって必要ですよね
どっちを先に観ても支障はないでしょうけど
ちなみに前作に伏線がある事にはまったく気づきませんでした
※虐待の記憶の伝達
多重人格が身体にも影響を及ぼすというのは面白かったんだけど、理屈でしっくりこないのでファンタジーだと思うしかないですね
同じ身体を共有してるなら、その基本能力の10が人格に寄って1にスペックダウンするのは分かるけど、元々の基本能力が1ならそれが10にはならないでしょう
そもそも多重人格の窮屈さは、大勢で一つの身体を共有して管理しなくてはいけないのに記憶の共有が困難なおかげで責任能力に影響して社会に適合しにくいところだと思う
だからこそ「患者」だし、その自覚はもってても治療には時間がかかるし、ともすれば一生付き合っていく病でもある
しかし肉体まで変化して銃で撃たれても大丈夫となると現実味に欠ける
それをやるならハルクくらい変貌するインパクトが必要かな
壁を指で登ったりするのは凄いけど、ヴィランとしてはかなり地味かも
脱出不可能の検討から遠ざける演出は意図的なものだし、複数の人格との対話にもっていかなかったら話が進まない
微妙な狂気をかんじたのは、裸で躍らせるのが好きってとこだけどそんなシーン出てこないし←
3人の女子のキャラも"やや立ち"だし、勿体ない
見所はむしろ担当医とのやりとりなのだけど、単独で患者の家に訪問だとか展開がかなり強引かなとも思う
3作目へと続く長い前フリが終わったところで満を持して「ミスターガラス」を観に行こうと思います
久しぶりにシャマラン監督作品を観ました
面白かったです
多重人格の男に拉致された女子高校生三人
てっきり女の子の一人が主人公と思ったら
多重人格の男の方が主役でした
最後のどんでん返しが控えめだと思ったのですが、主人公が思っていたのと違うのもその一部なのかもと今、思いつきました
主人公の人格の一つビーストが超能力者みたいだなー
と思ったら最後にあの人が登場して、ああ、そういうことなのねと
助かった女の子の最後の表情に立ち向かう決心をしたのだと思いました
でも、ビースト登場前に三人で主人公をボコれば何とかなったんじゃないかなー
と思わなくもないのですが
あの精神状態じゃ無理なのでしょうね
面白かった!
ケビンの性格が欲張り過ぎてた事と現実外れした最後の人格で、現実味がなくなったなって思う
でも、ビーストを出したことで本格的にスリラー映画になった!
誘拐の目的も分からず監禁された女の子たち
ケイリーの過去
医師との会話
それが淡々と進んでいったから、どうなるかと思ったけど、徐々に目的へと繋がっていく様は凄く良かった!
ビーストが野放しになったままなのは、残念。
助かったケイリーは叔父さんとどうなるんだろう。
色々と気になる終わり方だったけど、解決されても...と思うから、これで良かったかもしれない。
ストーリーも良かったし、ケビン役の24人格(実際は4,5人格)の演技には感動!別人に見えるから、凄い!
評価は高め(^^)
マカヴォイすごい…
あまり期待せず見たけど面白かった。主人公の女の子の生い立ちが結末に絡み合ってくる。女性医師がどの人格かを把握して会話をするシーンは面白かったが、虐待され抑圧された人間が生み出す超人的な力は想像を超えていたということか。映像はそんな怖くなくて心理的な部分でスリリングな作品だった。最後にちらっと登場したダン…どんな続編になるのか。
よく分からんが、最後にまさかの
マカヴォイが23の人格を演じるというこの映画
実際はそこまで人格は登場しないし、攫った理由もイマイチ分からない
とりあえず前半は何が目的で何者なのか分からないというミステリーでクライマックスは化け物相手に生き残れるのかというサバイバルアクションと化したこの作品
どうやら彼は自分達の進化を認めさせたい感じなのか?それにしちゃあよく分からんことだらけだしなぁ
マカヴォイの熱演もいいし、生き残る女性も美しかったのでよろしかったが、イマイチ理解しきれない彼の目的とかは…
まあ、ハラハラしながら見られたので、面白かったかな
というか途中からSFアクションみたくなるとは…
そして登場したブルースウィリス
何者?とか考えてたら〔まあ察しはついていた〕急告の文字
そして彼は帰ってくる
まさかのシャマランユニバース?笑
俳優の力量
ジェームズ・マカボイが凄い。わずかな視線で人格を変える技量は一見の価値あり。それも間髪入れずに変化するとは器用な…。
しかし話の持って行き方が微妙。ドキドキハラハラする演出が足りていないと思う。多重人格者に閉じ込められたというところから、いかに逃れるかという駆け引きやサスペンスが盛り上がらない。監禁パニックの名作、キングの「ミザリー」みたいなドキドキがないね。
あっと驚くラストでもない。シャマラン作品ってことでなにか謎やどんでん返しがあるとこっちはかまえているから、実は超人だったってオチも予想の範囲内になってしまう。そういう意味でシャマランって損な監督。観客に身構えられてしまうから、それ以上の驚きを用意しないといけないんだよね。
単純に面白い
多重人格者のお話でした。
23人だと思われてた人格がまさか最終兵器24人目のビーストがいたとわ。
叔父さんから性的暴力虐待を受けていたであろう女の子が誘拐され、同じ経験を持ったケビンは、多重人格者になり、群のみんながケビンを守っていましたね。
最後彼女の体の傷を見てきっと、同じ経験をしてきたと理解したケビンは傷つけずに去って行きました。
この世に多重人格者は本当に存在するもので、それをどう世界が理解するか。
理解者である先生を殺してしまったのは本当に残念でした。
最後、警察から迎え叔父さんが来たことを知らされた主人公は、強い意志の目で警察に訴えていましたね。
15年前の車椅子の事件に似てると言われていて、ラストでダンという名前でブルースウィルスさんが出て来ましたら、あれは何かにつながっているのでしょうか?
ケビン役の方の表情使いすごかったです。
パトリシアさんとヘドヴィンの時の表情は顔を見ただけですぐわかりました。
かなり演技力の高い方なのだと表情だけでわかりました。
すごく見逃す時間が全くない最後まで楽しめる作品でした。
あの状況でとっさにおしっこすれば嫌がられるからして!みたくいったとき、なんでこんな判断が出来るのかと思いましたが自身が叔父さんからそーゆーことをされたことがあるから対策方法を身につけていたからなんだなとわかりました。
良い叔父さんなのかな?とは最初思いましたがケイシーを見ながら何度も笑いながら振り返るシーンで、あれ?この人もしかしてやばい人じゃね?って気づきました。
だから監禁されたときトラウマのように何度もパパと叔父さんの思い出を思い出していたのですね。
24人も人格があるという割には全ての人格が見れなかったのは残念でした!
人間離れしたビーストと言う人格は無理があったのではないかとは思いました!
2回目で見ると誰が誰なのかしっかりわかるから面白いです。
美少女と野獣
長い迷走を経て、前作『ヴィジット』でスリラーに復帰して好評を博したのは、“あれ一回だけ”では無かったようだ。
決して完全無欠の傑作とは言い難いが、ツッコミ所も含め、これぞM・ナイト・シャマラン!…とでも言うべきトリッキーなスリラー!
突然誘拐され、拉致・監禁されたケイシーら3人の女子高生。
3人を誘拐した男、ケヴィンは…
多重人格者。しかも人格数は、23人!
潔癖症のデニス。
エレガントな女性パトリシア。
社交的な服飾デザイナーのバリー。
9歳の少年ヘドウィグ。
…などなど。
多重人格者の性格や特徴については、よく「まる見え」や「仰天ニュース」や「アンビリバボー」などで紹介されているので一応は知ってるつもり。
暗い場所(潜在意識?)で各々が取り囲んで順番を待ち、“照明”を当てられた者が“表”に出る。
表に出たら、性格も性別も年齢も知能も体力も変化。本当に“別人”に。
軟弱だった者が力持ちになったり、見た目幼い者が高度な問題をスラスラ解く。
TV番組で実際の多重人格者を何度か見てるので、嘘とかただの演技とか一概に言えない。
劇中の女医の“超能力”の指摘には思わず唸った。
演じ分けたジェームズ・マカヴォイに圧巻!
話し方、雰囲気の変わりようがスゲェ…!
ケイシーたちも脱出を試みる。
他の2人は強行突破するが、失敗。
ケイシーは9歳のヘドウィグの協力を得ようとする。
ドライで冷静沈着、それでいて他人に関心が無いように見えるケイシー。
同時進行で明かされる彼女の幼少時のトラウマ。
演じるアニヤ・テイラー=ジョイがキュートで魅力的。
また、ケヴィンにはもう一人、知られざる“24人目”の人格が。
他の人格も恐れる“ビースト”とは…。
多重人格×サスペンスという題材はシャマランにもってこい。
今作もシャマラン節を堪能出来たが、何と言うか、我が道を行っちゃうと言うか、「ン?」と思っちゃう点もまたシャマラン。
まず、23の人格と設定しておきながら、劇中ではほんの数人しか登場しないのは、オイオイ!
問題の“ビースト”がちょいと現実離れ。
ケヴィンとケイシーの非常に興味深い緊迫感溢れる心理戦かと思いきや、クライマックスはオカルト風のvsビースト。
なるほど、度々挿入されるケイシーの幼少時の父親との狩猟エピソードはそれに活き、実は似たような過去のトラウマがある両者の内面の掘り下げ、“ビースト”を具現にしてのトラウマへの立ち向かいにもなってはいるが…、本当にそれらを鮮やかに狙っていたかは疑問。
謎、仕掛け、消化不良、ハッタリ…まあ、それらぜ~んぶ引っ括めて唯一無二のシャマラン作品なんだけどね。
ラストのある人物の登場とある作品との繋がりはすでに耳にしていたが、別の意味で驚き。
まさかシャマラン作品がユニバース展開になるとは…!
言うなれば、“MNSユニバース”?
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