「怪演に脱帽。息詰まる攻防と、恐ろしき真相。」スプリット 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
怪演に脱帽。息詰まる攻防と、恐ろしき真相。
【賛否両論チェック】
賛:ジェームズ・マカヴォイの怪演が見事で、圧倒される。少女達との息詰まる攻防にも、観ていてハラハラさせられること必至。
否:どうしても“なんで?”の疑問はかなり残る。グロいシーンも結構多いので、苦手な人には向かないか。
まずは何といっても、ジェームズ・マカヴォイの怪演が圧巻です。何人もの人格を巧みに演じ分けていて、かつそのどれもが不気味で影のある感じが、物語を非常に怖いものに際立たせています。
そんな不気味な男に誘拐された女子高生。その中で1人異彩を放つ少女・ケイシーの、淡々と隙をうかがうような様子もまた、
「次は・・・どうするの?」
と、観ていてハラハラさせられます。
ただやはり、どうしても
「結局・・・なんで?」
という疑問は、色々残りそうです。また、後半に進むにつれてかなりグロいシーンも増えてくるので、苦手な人には不向きかも知れません。とはいえ、人智を超えるような不気味な世界観を、是非ご覧になってみて下さい。
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