劇場公開日 2017年5月12日

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「『ヴィジット』と同じくらい笑えるシャマランらしさがギリギリシャレの範囲に収まったバカ映画」スプリット よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0『ヴィジット』と同じくらい笑えるシャマランらしさがギリギリシャレの範囲に収まったバカ映画

2017年3月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

意外と爆笑できる低予算サイコスリラーの前作『ヴィジット』で復活したシャマラン監督の新作。女子高生3人を拉致監禁した男が23重人格者でした、という大胆に風呂敷を広げたシャマランらしい設定。なかなか凝った話で、誘拐犯ケヴィン及び他人格の面々と女子高生達による密室での攻防、ケヴィンと彼の多重人格を研究対象としている心理カウンセラーとの対話、女子高生の一人で他2人とは全くウマが合わない独特な雰囲気を持つケイシーの幼少期の回想が入り乱れる構造。それらが終盤でクライマックスに向けて一つになるのですがこの辺りに妙な既視感、『シックス・センス』の後に『アンブレイカブル』を観た時のモヤモヤした感じあり。そして最後のオチで、先のモヤモヤは狙ったものだったのかと腑に落ちましたが、旧作を観ていない人にはさっぱり伝わらないと思います。ということで万人にはオススメしかねる映画ですが、前作同様結構笑えますしシャマラン作が好きな方であれば楽しめると思います。

よね