ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツのレビュー・感想・評価
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飲食業だと思っていたマクドナルドのビジネスモデルは実際には不動産業なんだということをこの映画を見て知った!
シネリーブル梅田で映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」
(The Founder)を見た。
Founderとは創業者の意味。
大阪地域では、なんばパークスシネマとシネリーブル梅田でやっていることは知っていたが、なんばパークスシネマでの上映は終わってしまっていた。
見られなくなると困るので上映が終わってしまう前にシネリーブル梅田に出かけた。
電車(大阪環状線)に乗るのは2-3年ぶりで、キタ(梅田)に行くのも2-3年ぶりだった。
そして、シネリーブル梅田で映画を見るのははじめてだった。
ハンバーガーチェーン店のマクドナルドを創業したマクドナルド兄弟と、
その田舎の人気店を巨大フランチャイズ店として全米に展開したレイ・クロックという人物の物語である。
あらすじとしては、最初は上手くいっていた両者の関係が、利益を追求するクロックと堅実なマクドナルド兄弟の間で次第に悪化し、クロックと兄弟は全面対決へと発展してしまう。
最終的には袂を別ち金銭での解決となってしまう。
レイ・クロック役はマイケル・キートン。
つい最近「スパイダーマン ホームカミング」で顔を見たばかりである。
妻役の女優がローラ・ダーンであることはその長身とスタイルのよさですぐにわかった。
ローラ・ダーンは日本では今年の12月に公開される
「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」にもキャスティングされている。
平日の昼間だったが観客は30人くらいか、それよりも少し多い。
意外と入っている。
マクドナルドの関係者も見にきているのかなあなどと思った。
飲食業だと思っていたマクドナルドのビジネスモデルは実際には不動産業なんだということをこの映画を見て知った!
創業者レイ・クロックがコンサルタント業のハリー・ソナボーンと出会っていなければ今では世界中でフランチャイズ展開されているマクドナルドという巨大企業はなかったのかもしれないと思うと非常に興味深い映画だった。
上映時間は115分。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
サイコパスの分析に最適な事例
マックは好きだけれど
角川シネマ新宿にて観賞
単純ですが、アンチマックが加速
マイケル・キートンがうまいね〜ますます、悪い奴に磨きがかかった感じ。バットマンやってたのが記憶の彼方です。
何を教訓にするか?
*50過ぎて、人生諦めずに邁進したら、成功を手に入れられる。どんな手を使っても、欲しいものは手に入るんだってこと?
*あるいは、むやみに他人を信じてはいけない。自分の財産は自分で守らなければってこと?
でも、人としてどうなんだろう?
だれかの権利や尊厳を奪ってまで手に入れる成功、それでも満足なのだろうか?
考えようによっては、マクドナルドは世界的に有名になったし、兄弟は悠々自適の生活が送れるほどの金額を手に入れた。黙っていても、自分たちの名前が世界中に広まることになる。こんなに楽なことはない。食に対する理念は引き継がれなかったけれど、画期的なオペレーションは後継の企業にまで影響を与えた。
そして、ファウンダーという偽りの名は、白日のもとに晒される時代がきた。
レイが直感で感じた、「アメリカ中に広めたいハンバーガー」という野心に偽りはないのだと思う。まさに、その通りになったし、ある意味レイなりの信念があったのではないか。
けれども、どうしても人としての美しさに欠ける。登りつめても、卑しさは拭えない。
一晩経っても、そんな思いから離れられないのだ。
起業はアメリカの国技、あるいは業病?
後味が最後まで悪いところがすごい。とても面白い
マクドナルドという大成功の話。なのに・・・
この映画が、この時代にこのような描かれ方をするという所に考えさせる部分があった
アメリカを代表する大企業、マクドナルドの誕生から成功までの話である。創業者達はもっと栄光と賞賛を浴びるような描かれかたをされてもおかしくないはずである。昔、アメリカの飽食文明を追求する為に大盛りのマックを食わされ続ける「スーパーサイズミー」というドキュメンタリーがあったけども、あれでさえこの映画よりよほど明るかった。アメリカの心と言って良い大企業の成功譚である。笑いと明るさに包まれた話になるべきだろう
しかし、この映画では全般的に焦燥感に駆られた話が続く。レイの行き急ぐ焦燥感に引っ張られるからだ。笑顔だったマクドナルド兄弟の周辺。レイもそれに習い、笑顔が作れる職場を目指す。しかし、彼の焦燥感が周りから笑顔を奪っていく。この映画は、成功者と言われる人が、何を犠牲にして成功したのか?そして、それは本当の成功なのか?を説いている作品だと思う
そしてこういう描かれ方をされているという事自体が、今のアメリカの成功主義、資本主義に疑問を投げかけているという事だと思う。アメリカに居る大多数の敗者、そしてそれを食い物にしている勝者、しかしその勝者さえも常に焦燥感に追われ、満足行かない人生を過ごす。こういうアメリカの仕組みはどうなんだ、と
前評判とは違ってた
空腹の羊飼い
人と物に忠実な楽曲と、喜劇の様な役者の表情・仕草により、すんなりと作品の中へ入り込める。
また本来の目的であるシェイクのミキサー販売とは真逆に位置する粉シェイクへ走るという末尾への伏線もシンプルで隙がない。
本作の主人公はクロック氏だが、視点はややマクドナルド兄弟側に寄っており、兄弟に牙を剥くきっかけとなる具体的なエピソードが抜けている為、ひとつ紹介させて頂く。
クロック氏がオープンさせたシカゴ店は、本店であるカリフォルニアの様に乾燥した気候では無い為、規定通りにフライドポテトを作ってもカリカリに揚げる事が出来ず、評判が悪かった。
試行錯誤の末、ポテトの入った箱の周りに扇風機を幾つも置き、風を通す事でポテトを乾燥させる事を考案。
何度も兄弟に説得を試みるも、契約書を楯に悉く遇らわれた。
結局、独断で実施し窮地を脱したのだが、その時のシカゴ店は利益配分も合わさり、倒産寸前まで追い込まれていた。
如何に不平等とはいえ自分の意思で契約書に判を押した以上はそれを遵守すべきであるし、家を抵当に入れた為に窮地へ追いやられた事は自業自得と言えるが、兄弟も利益はしっかり頂くのに、現場の意見を真摯に受け止めなかったという落ち度はある。
怪物か、英雄か。
いずれにせよ、鏡にくっきりと写る人生を歩みたいものだ。
決して綺麗事ではない「アメリカンドリーム」
悪い奴だ
ふつう。
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