「店舗拡大の功罪」ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
店舗拡大の功罪
クリックして本文を読む
馴染みのマックの創業秘話だから実に興味深く観賞。
実際の創業者はマクドナルド兄弟なのだがこれほどまでに広まったのはレイ・クロックの働きが大きいことがよく分かる。レイ・クロックは高校中退で学歴は無いがその分、職業経験が豊富、全米各地を巡っていたセールスマンなので人脈や土地勘もあるからフランチャイズ拡大にはうってつけの存在だったのでしょう。
順調に思われたが契約縛りもあって資金繰りに行き詰まる、そんな彼の救世主がアイスクリーム会社の財務担当副社長だったハリー・ソナボーンの助言だった。まさに運命の出会いというのはこのことでしょう。
ケンタッキーフライドチキンは有名なカーネル・サンダースさんが元祖、マックより2年早くフランチャイズ化を始めているが世界規模への展開は1964年にKFCを買い取ったジョン・ブラウン・ジュニアの功績というから似ていますね。
同じフランチャイズの話ではNHKのプロジェクトXでセブン・イレブンの「日米逆転!コンビニを作った素人たち」がありました、こちらはマニュアル通りでは立ち行かず日本風にアレンジ、物流から商品陳列まで工夫見直しをすることで成功、ついにはセブン・イレブン・ジャパンがアメリカ本社を子会社化するという偉業を成し遂げた話。
実話に基づいたビジネス秘話は面白くてためになると言う点では格好の材料ですね、ただ本作のレイ・クロックの功績は人材スカウトや店舗拡大が中心で商品アイデアといっても経費削減の粉シェークくらいしか描かれず顧客ファースト、サービス充実という理念は感じられず残念、フィレオフィッシュやビッグマック誕生秘話など欲しかった。
コメントする