「夜明けは訪れた」夜明け告げるルーのうた 宇喜多さんの映画レビュー(感想・評価)
夜明けは訪れた
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晴れやかな気分になる映画でした。
視聴前。ルーのデザインやボーイミーツ人魚というコンセプトから何となく崖の上の◯ニョのような作品を想像していましたが、全く違いました(笑)
主人公と仲間達は中学3年生と悩めるお年頃。劇中を通して成長していきます。
ただ、個人的には周囲の大人(保護者)達がすごく良い味を出していたと思うのです。
作中の大人達は内面の描写こそあまりありませんが、子供達同様、悩みながら生きています。登場人物は皆悩んでいるのです。さながら終わらない夜に囚われているかのようです。
そこに不思議な力を持つ人魚のルーが現れます。ルーを巡って周囲が慌ただしくなる中で、ルーは一貫して歌を歌い踊ります。やがて人々は目を覚まし、ついに夜明けが訪れました。
子供向け作品であれば、ルーはその後も主人公達の前に姿を見せるでしょうが、そうはいきません。夜が明けた世界に存在出来ないルーはそこで主人公達とはお別れです。別れは唐突に訪れるのでなかなか切なくはありますが、最後の主人公達の晴れやかな態度を見ると非常に爽やかな気分にもなります。
中学生から大人まで。幅広い年代の人が楽しめるアニメ作品となっていると思います。
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