「自分の気持ちに素直になること」夜明け告げるルーのうた ko_itiさんの映画レビュー(感想・評価)
自分の気持ちに素直になること
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水や深海の描写に監督らしさが感じられる映画だ。
お話はシンプルだ。説明こそないが、離婚をきっかけに故郷に帰ってきた内に閉じこもる主人公のカイが一途で純粋なルーと出会い変わってゆくひと夏を描く。
本来なら出会うはずの無い二人が、巨大な岩で影ができる日無町という舞台でそれができる。別の世界が交錯する設定だ。そしてそれはカイの心の中も表している。
クライマックスで岩はなくなるが、それは素直になったカイの心境でもあるのだ。カイはルーと出会って素直になった。せつなさよりも心地よさが感じられる。だから会えなくてもさびしくは無い。
ラストのカットはそうゆうことだ。
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