「リアルとフィクションの交錯」T2 トレインスポッティング iwazakingさんの映画レビュー(感想・評価)
リアルとフィクションの交錯
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20年前にトレインスポッティングをみた時が23歳。当時この映画にものすごく感化されていたのを思い出した。しがないビデオレンタル屋でアルバイトしていた青年は今や43歳。劇中の登場人物も見事に20年分歳を取っていて、あの人は今的な物語に妙なリアリティと、えもいえぬカタルシスを感じた。
主人公たちの破綻した人生と自分の歩んできた人生が照らし合わさって、同世代だからこそ感じられるトレインスポッター感??なんて言うのか物語が自分と繋がってる感じがことさらT2という映画を特別にしていた。
しょうもない、救われない、悲惨な人生なのに、ドラッグ中毒で人生をダメにしたスパッドの良心に、どんな人生でも尚希望を抱かずにいられなくなる気持ちにさせてくれる。
劇中でスパッドが書いた自分たちの物語は劇中では決して報われないのに、それがリアルに繋がって、いま自分が見ている映画になっているというフィクションとリアルの交錯がこの映画の1番の醍醐味でした。
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