ありがとう、トニ・エルドマンのレビュー・感想・評価
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あっという間の160分。いろんな映画を思い出した。 俳優がうんと素...
あっという間の160分。いろんな映画を思い出した。
俳優がうんと素晴らしかった。隅から隅まで。
迷ったとき、心の指針となる映画
笑った笑った〜!
笑って泣けました。父の愛情が不器用すぎて。
心理描写が見事なので、大袈裟なコメディ芝居ではないのに、父と娘の気持ちのすれ違いが手に取るようにわかって笑えます。
突然職場にやってきた父親に「もう!何やってんのよ!!今、仕事で大事な時期なんだから帰ってよ!」と追い返さないのは、
年を取った父親の愛情をむげに出来ない娘の優しさと、
あまりにも父親と疎遠になりすぎてしまって“ここまでは言っても大丈夫”な家族の距離感すら掴めなくなってしまっているから…な気がしました。
お互いの遠慮が、ますます事態をこじらせ悲劇(喜劇)を生み出していくのですがww
トニ・エルドマンに振り回されるうちに娘は、おそらく自分でも気付いていなかった自分自身のストレスに気づきます。
娘役の女優さんのコメディエンヌっぷりが素晴らしい!
歌のシーンは笑いながら泣けました。
なかでも服を脱ぎたいシーンは見事すぎて、あれは何度見ても笑える神レベルの芸!!
でも面白いだけではなくて、笑いながら辛い。( ;∀;)
心が忙しいです。
そして、観た後は、自分の人生で何が一番大切なのかを考えさせられました。
世の中は不平等な事で一杯だから、少しでも良い生活を得ようと、日々成果をあげることに追われてしまうけど、
唯一全ての人に平等に与えられている死。。。
それに向かってながれていく時間は二度と巻き戻すことが出来ない。
自分はその時間をどう使うのか?何を優先させるべきなのか?
そう考えると、すごくシンプルに答えが導き出される。
何かにつまづいたり、選択に悩んだらトニ・エルドマンを思い出そう!
そんな心の指針となる映画でした。
とはいえ…寅さんみたいなお兄ちゃんと、トニ・エルドマンみたいな父親と、どっちが良い?と聞かれたら、どちらも丁重にお断りさせていただきますが(笑)
お父さんは世界で最強の味方
仕事が忙しすぎて心を無くした娘が心配になり、お父さんがあの手この手を使って娘を楽しませる姿を描く。
楽しかったなぁ
散々笑ったあとに、最後に感動してホロっときてホッコリする
娘からすると、心配し過ぎるお父さんはウザいけど、側にいないと寂しい。
世界で一番甘えさせてくれる存在でもある。
毎日が忙しすぎて、
「なんか楽しいことないかなぁ」と日々思っている人は観た方がいい
きっと心が洗われるから
奇行を繰り返す父と野心家の娘が繰り出す爆笑と感動が眩しい
中学の音楽教師ヴィンフリードはくだらないシャレが大好きなダメ親父。一方ブカレスト在住の一人娘イネスは真面目で野心的なコンサルタント。愛犬ウィリーの死をきっかけに休暇を取ったヴィンフリードはアポなしでイネスの勤務先を訪問、強引にイネスの家に転がり込むがギクシャク感に耐え難くなったヴィンフリードはイネスの元を去る。普通の生活を取り戻したイネスは女子会に出かけるが、そこで話しかけてきたトニ・エルドマンと名乗る長髪の奇妙な男はカツラと入れ歯で変装した父ヴィンフリードだった・・・から始まるコメディ。
娘と真正面から向き合えない父と仕事に没頭する余り周りが目に入らない娘。随所に滲むルーマニアの国情を背景に、イネスに「お前は幸せなのか?」と無言で問いかけながらヴィンフリードがとあるホームパーティで突然キーボードを奏で始めるのが某有名曲の旋律。渋々歌い始めるイネスの姿に観客一同が感動にむせび泣いた後、父娘が繰り出す奇行の数々に今度は大爆笑の渦に叩き落とされる、そんなアップダウンの激しい問答無用の大傑作です。
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