ありがとう、トニ・エルドマンのレビュー・感想・評価
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長い。
飽きずに観れた。
けど、長過ぎる。
こういうの褒めた方がいいんでしょ?
ってかんじ。
この映画を褒められるほど、
センス良くないです。自分。
恥ずかしながら。
でも、ちゃんと楽しめたから、
褒めます。自分を。
宇多丸さんや町山さんの批評を聴いて、
腑に落とすこととしよう。
上手い
キャリアウーマンとなって自立している娘を思う父親の愛情に感動するって世評なんだけど、基本は淡々としたドイツ風(?)コメディ。そして最も心揺さぶられるのは、ドイツ大使館員だと嘘ついてパーティに紛れ込み、秘書にさせられた娘が自分のピアノの伴奏で無理やり歌わされるW・ヒューストンの「グレイテスト・ラブ・オブ・オール」、っていう。上手いな、と思いました。
良かった、ちと長かったけど。
人間らしさを忘れるほどに働く、企業の勝ち残りのために痛みを受ける人間がいることを見ない、金持ちであること自体が目的であるかのような生き方・・・疑問に思っても抗おうとしても抜け出せない生活が続く。
私自身がハッピーリタイアメントを迎える前にそういう生活を送ってきただけに、娘の(父親のちょっかいに対する)苛立ちも、父親の娘に対する心配もよく分かる。
ちと長いということはあるものの、じっくり味わいたい作品であるし、十分楽しめた。
大受けしてる理由はわからなかった
表題の通りで、まだまだだな、俺。
眠らずには観られたけど、特におもしろかったとは感じなかったし、特に感動したということもない。今すでに、最後のシーンはどんなだったか思い出せない。
歌のシーンはなんかよかった。
この程度だったので、しょうがないから町山さんの解説を読んできたよ。
EUの中での搾取される国ルーマニアと搾取する国ドイツを対比し、金持ちだが毎日追いまくられドラッグ含め刹那的な楽しみばかりのドイツ人の対比。行動面で前者に位置する娘と、後者に近い父親の対比、そして後者側から娘を心配でしょうがない父親は、下らないオヤジギャグを繰り返し、娘は困ったり、愛を感じたり。
なるほど…
並の映画だったら、一度会っただけの人の家で歌を歌うはめになり、歌ったことで目からウロコが落ちたようにその後の生活が一変してエンディング、なのだろうが、通が好むこの映画ではそんな変化は起きず、それどころか予定通りに開くパーティーをヌードパーティーにする…
このようにお話にはせずに、いかにもありそうなエピソードに終始するところが通が好むところなのかな。俺は、お話のが好きだったりするんだけどね。
今月のファーストデイは、観られずにいた本作品。会員割引や曜日割引のない映画館なので、ファーストデイありがたや。
シネスイッチ初見参 この場所でこの規模の小さな映画館が続いているってすごいな。今日の入りも1割程度なのに、頑張ってるなあ。
長いけど楽しんだ
長いけど楽しんだ。
もっと短くてもいいとおもったけど。
監督、すごーくセンスがいい。
笑いはしたけど泣きはしなかった。
イネスの仏頂面の奥に隠れた不安定さがうまいことイタいかんじに描かれていた。アシスタントの女子が異様に可愛い。が、すごく野心があって腹のなかでは何を考えてるかわからない。とか考えてしまった。
お父さん、笑えるけど、自分があんなことされたらたまらない。イネスやさしーな。
タイトルの「ありがとう」は、気持ちはわかるけどいらないと思う。
娘に会うのに、なぜ変装までしたのでしょう。
父と娘の関係をユーモアに描いた作品。二人の関係も別れたり、現れたりの繰り返し。エルドマンがピアノを弾き、イネスが歌を披露する場面は、熱涙でありました。彼ら親子のつながりの太さを感じました。しかしこの映画の流れは、個人的に退屈した。イネスの会いに行くのにいちいち変装して現れるエルドマン。彼が現れるたびに驚くイネスに笑いました。いたらず好きの父とキャリアウーマンの娘の微笑ましい関係性にホロっとさせられた。
しかし、娘に会うのにいちいち変装するのは、如何なものか?
観客に「変装」の面白さを見せたいのか。娘のことが心配で、あのような格好しなければいけなかったのか。そこがよく判らない。
自分の思いと監督が言いたいことが、ズレて伝わる心配も非常に考えられ得る。父と娘の関係をユーモラスに描きたかったのか。ただ、娘が驚く姿を見て父は満足であったのか。着地点がはっきりしない所に、些か首を傾げたくなった。
ドイツ映画の楽しい面!
最高に楽しくて笑えて少し涙も出た。父と娘、世代の違い、経済格差、都市と田舎、差別、ジェンダー、色々なテーマ入りでもある映画。でも何より、沢山の人と映画館という同じ空間を笑いながら共に過ごせたことが嬉しかった。
●Greatest Love Of All.
深いなこりゃ。シニカルだ。ただのコメディじゃない。お涙頂戴を期待しすぎるとスカされる。
悪ふざけしといて、その裏にある恐ろしく壮大なテーマ。
親子間の世代ギャップ。富める国と搾取される国。人間らしさとは。
かと思うと、イネスの誕生日パーティの振っ切れぶりは最高に笑わせてくれる。
本人が出てった後に残された人たちのことを想像すると、また笑える。
さらに。’Greatest Love Of All’の熱唱にはグッときた。改めてその歌詞にも。
親父はいう。「義務に追われてるうちに人生は終わっちまう」。その通りだ。
自分の人生をどう生きるか。そう。人間として。
イネスはきっと金持ちだ。不自由もないだろう。でもなんかロボットみたいだ。
綺麗なベベ着て、パーチーで はしゃいで、クスリでキメて。男がぶっかけた菓子食って。
最先端いってるんだろうけど、精神的な豊かさはそこにはない。余裕というか、遊びがない。
中学生みたいな親父の悪ふざけの方が楽しそうだ。らしさがある。愛がある。
親父の時代とは比べ物にならないくらい、ものすごいスピードで先進国は発展した。
かたや、ルーマニアの厳しい現状。「ユーモアを忘れるな」の解釈が親子で違う。
誕生日パーティに、素直に「正装」で参加する秘書の女の子の覚悟、心くばり。
爆笑から一転、なんか急に泣けたわ。
ゲルマン民族が魅せる壮大な皮肉。脱帽だ。
正直いって鑑賞直後は「?」だったけど、後からくるじわじわ感がこの作品の真骨頂。
2回の途中トイレにも負ケズ─
予想通り、いや想像以上に長かった。当初は、エンタメ的なコメディーだと思っていたけれど、これはリアルヒューマンドラマだと感じたせいもあってかなりの忍耐を要した。
実際の尺の長さも知っていたし、始まった瞬間にドキュメントタッチだったので、すぐに集中するのをやめて、ガラガラの劇場のど真ん中、靴・靴下脱いで緩い気持ち行こうと決めた。おかげで2度もトイレに行ってしまったけれど、決して話に置いていかれることなく、大いに笑い涙した。
淡々としていて、かつ突飛であり、それでもリアリティが強い不思議な作品であった。リアルの中の驚きで、泣き笑いさせられた気がする。
素直なままの現代社会を見せつけられ、決してこの世を賛美しているわけでもないしむしろ批判的な視点で捉えているようにも感じるにもかかわらず、今いる自分の世の中を何となく受け入れることができるいわば幸福感のようなもので満たされた思い。
とにかくザンドラ・ヒュラー演じるイネスに魅せられた。
でも、やはり長すぎる。
人生についての、久々良作コメディ
久々の深ーい良作でした
毎度お馴染みの薄っぺらな親子の良い話なんだろどうせwww
ああむかつく。でも町山が褒めてたから観てみるか暇だし。
と思って観に行った。が、全然違った。
あ。覚悟して観てね。
独身アラフォー勘違いババアが主人公で、このババアの異常なセックスと、観たくもないヌードシーン付きだからwww
表向きはコメディ映画。
でも、ある意味ホラー映画よりもずっと怖くて、
アノマリサを観たときに感じたような恐怖に似ていた。
生きるとは何か?を深く考えることのできる映画。
映画は、ただただエリートキャリアウーマンの日常を描くだけ。
そう。普通。普通すぎる。
多分、日本や欧米のような先進国で、一般的な中流階級の成功者といった人は、こんな人だよなぁ、といった人が主人公。
あなたの周りにもごまんといるはず。というより、あなたがそうかもしれない。
え?何が怖いかって?
そんな世の中の普通を、俯瞰した視点で見てみる。するとその普通が、とても異常なことということがわかる。
その異常なことが、世の中の普通になっている。それが何より怖かった。
映画が進むにつれて、主人公が病んでいることがだんだんと分かってくる。でも、主人公自身は、自分のしていることが異常なことで、病んでいるということに気づくことができない。
あー、もうこいつ救いようねぇ笑。
って感じ。いるでしょ?あなたの周りにも。救いようのない、中流階級の独身アラフォー物欲ババア。
この主人公が、男性ならまだ良かったんだけど女性なので、救いようのない度が半端ない。
そんなどうしようもない主人公を何とか救おうと試みるのが、主人公の父親。
このババアの唯一の救いは、この父親だよね。
そして映画のラストの父親のセリフがとても印象的。
ユーモアが大切なことは今は分からないかもしれない。でもいつかわかる。
そうなんだよね。後悔先に立たず、とはよく言いますが、異常なことをしている人って、それをしているときは、それに気づかないんだよね。
まぁ、だから後悔するんだけどね笑
後悔しないように人生生きなきゃいけないなぁと思いました。
あとは、人間関係とか人の気持ちとか、見えないものをもっと大切にしなきゃな、と。
たまにはこういう映画を観て、そこのあなたも人生とは何か?についてもう一度考えてみてください。
多分、人生経験の浅い人には、この映画の本当の良さはわからない。
主人公の行動が異常なことであることさえも、多分、わからない人にはわからない。
主人公が自分の異常さに気づかないのと同じだね。でも歳をとれば、いつか絶対にわかる。
本当に良い映画でした。
今度は酒飲みながら観たい。
にしても、ドイツって国は日本と似てんのかな?ワーカーホリックが多いんですかね?
あと、映画のタイトル長すぎwwwありがとうとかわざわざ付けんなwwwチケット買うとき恥ずかしいだろwww
シコシコとマスターベーションのシーンが印象に残る
主演女優がみてるまえで、コンサルタントの男がシコシコとマスターベーションをしだす。
で、男は鼻息が荒くなり、イッた。そして精液をケーキにかける。そしたらなんと、その精液のかかったケーキを主演女優がむしゃむしゃ食べる。。。
このように、どう反応していいか困る、そんなシーンばっか。
あとは、主人公であるクソオヤジの変装、虚偽、イカレっぷりに最後までついていけず、ガマンして観ていたが、最後までずっと苦行だった。
市場原理主義的な資本主義への批判もチープで、あのクソオヤジのような違法行為では何も変わらない。むしろ、社会が混乱する。
なぜこの映画が世界的に評価されたのか、全く不明。
あとは、とにかく長すぎる。90分くらいでテンポよく編集してほしかった。
ただ、主演の女性は、マスターベーションの
シーンなど微妙なシーンだらけの中、 演技が上手く好感がもてた。
葉っぱ一枚無くていい
高度に発達した過干渉は、魔法と見分けがつかない。
勇気ある長回しが、効果的に気まずさを増幅させるが、同時にそれは短所でもある。
役者の演技は素晴らしく、非現実的な家庭環境を生々しく魅せた。
ストレス過多の息苦しい社会にユーモアを取り戻したい気持ちも、内へ内へと向く視線を解放したい気持ちも良く分かるが、幾らそれを免罪符にしようとも、この独善的な親子を愉快には思えない。
EU圏内での社会的格差問題にメスを入れた作品でもあるのに、我が身可愛さに同僚を振り回し、後はさよならと切り捨てる事に納得いかない。
これでは視点が反対方向に移るに過ぎず、依然として視野は狭いままである。
義務を軽んじているうちに社会秩序は終わってしまう。
世の中を 憂しとやさしと思へども
飛び立ちかねつ 鳥にしあらねば
父の気持ちにぐっときた
冗談にも限度があるでしょ。
と、思いながらも、父さんの悪ふざけにハマってしまうんですね。
自分の親なんか思い出したりして、切なくなりました。
あ〜あんなふうに「突然、親が来てサイアク〜」なんて、言ったわ(泣)
忙しいアピールして、余計に心配かけたわ(泣)
笑わなくなったわ(泣)
そして…大切なものは、無くしてからようやく気がつくんだ。
今、一緒にいられることが、当たり前すぎて、今に目が向かないんだ。
笑いを交えながら、大切な人生について一緒に悩んでくれる素敵なお父さんに、キュンとすること間違いなし!
まずは長かった。 なぜここまで評価がいいか分からない。 盛り上がり...
まずは長かった。
なぜここまで評価がいいか分からない。
盛り上がりどころが、来るか!?来るか!?っと期待させてくれるところはあったけれど、どれも中途半端に終わってしまい結局最後までよく分からず終わってしまった。
ドイツ映画をあまり観たことがないので比較するものがありませんが、どこも説明不足で置いていかれてしまう感がずっとありました。
この映画の背景の国際事情などを勉強してから観ていれば見方も変えられたかもしれません。
ユーモアを忘れないで
キャリアウーマンの私は、
ここ最近、ある人のおかげで、自分の生きてきた世界が正しいのか、良い世界なのか、価値観がグルングルンかき回されることがある。
そんな時に見たこの映画。
キャリアウーマンの娘と、クレイジーでおふざけが大好きな父親。
お父さん、やめてよ、恥ずかしいわよっ!
お父さん、やめてよ、生きる意味なんて聞かないでよ!
心配しないでよ、わたしはこの仕事、好きでやってんだから、きっとそうなんだから!!
娘の心の叫びが、わたしの心の叫びと呼応した。
本当に?
本当に、それは望んでいること?
仕事に埋没することが?
人々を搾取することが?
私生活なんてどうでもよくて仕事に身を捧げることが?
愛はなく、ただのセックスだけの関係が?
お前、ここにいて幸せかい?
義務だけ追っかけてたら人生終わってしまう…。
そうなんだ、だから、「ユーモアを忘れないで」、なんだね、お父さん。
そして、ありがとう、トニ。
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