劇場公開日 2017年6月24日

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「俺のアイデアを盗むな!」ありがとう、トニ・エルドマン kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0俺のアイデアを盗むな!

2018年10月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 大きな仕事を任されたイネス(ザンドラ・ヒュラー)。仕事が終わってもレセプション参加、さらには接待と、バリバリ働くスーパーキャリアウーマンといった感じ。大切なプレゼンも控え、忙しい最中に会社にひょいと現れた父親ヴィンフリート(ペーター・ジモニシェック)。しょうがないからと、会社関係のレセプションに連れていくことになった。そんな大切な場所において、「娘の代わりに娘を雇った」だの平気で顧客にまでしゃべりかけてしまう。

 「お前、人間か?」などと多忙な娘に対して驚きを隠せない様子のヴィンフリート。異国の地できびきびと立ち振る舞う娘を心配でしょうがない。お酒の場でも出っ歯の付け歯を付けたり外したりと茶目っ気たっぷりだが、相手にしてみれば不気味に映るに違いない。嫌々ながらも父と共に行動し、ようやく帰国してくれたかと思っていたら、妙なカツラを被って“トニ・エルドマン”と名乗り、会社にまた現れる父。ブーブークッション持参でまたしても娘に迷惑をかけるのだ。トニ・エルドマンとして女子会にまで乱入。「リムジンを待たせているから」と早々と退散するが、本当にリムジン借りているとは(驚)

 大事な顧客とも一緒に行動して、珍行動にヤキモキする娘であったが、知り合った女性宅まで連れていかれ、卵のカラーリングなどを教わったかと思ったら、突然ホイットニー・ヒューストンの曲を歌わされる。さすが元音楽教師でもある父の伴奏も上手で、顔を真っ赤にしながら歌いきるイネスの姿にちょっと感動。ストレスを発散して、何かが吹っ切れたような一瞬でした。

 イネスの誕生日会で、ドレスのファスナーが上がらなかったために突如全裸パーティと化してしまった。同僚たちが次々と現れる中、毛むくじゃらの怪しい着ぐるみ男がやってきた。異様な雰囲気には驚きと笑い溢れるのだが、それが父だと気づいたイネス。全裸パーティと化したところで何かが弾け飛んだかのようだったが、ここで父の愛情を確信する。

 162分という長尺だと知らずに観に行ったおかげで、いつ終わるのかと心配になってしまいました。仕事関係のシーンが多すぎるという点以外は概ね満足できましたが、やっぱり2時間弱くらいに収めてほしかった。

kossy
マサシさんのコメント
2024年2月22日

いつも共感ありがとうございます。
この映画長いなと僕も最初お舞いました。でも、眠く無い時に時間を使ってゆっくり見なければと思いました。幸い就職浪人中にて沢山時間あって良かったと思ってますが、本当に申し訳ござません。ご就労されていらっしゃる皆様のおかげと思っています。真面目に思ってます。

マサシ
CBさんのコメント
2020年2月10日

そういう話だったのか… おかげで、ちょっとだけわかった気がします。観終わった時は途方に暮れてましたから。ありがとうございました。

kossyさんのレビュー3800件(2/10朝現在)は、やっぱ凄いですね。このサイトには、主にiPhoneでアクセスしているんですが、五十音順で「ありがとう、トニエルドマン」まで、あ行なのに8スクロールでした!

CB