劇場公開日 2017年11月18日

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「何故か癖になる決めゼリフ」泥棒役者 つとみさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5何故か癖になる決めゼリフ

2023年11月5日
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鑑賞方法:DVD/BD

確かに、シチュエーションコメディは結構好き。勘違いをうまく絡ませてその場その場を乗りきっていく様子は、乗りきる度にムフッっと笑ってしまう。
人間は自分の見たいものしか見ない、と言う。言い替えれば「自分の予想したことが起きると思い込んでいる」ということで、勘違いの起こるメカニズムをうまく駆使してるな~と感心。

俳優陣もインパクトある演技の応酬で、特に市村正親演じる絵本作家・前園は素晴らしい振り切れっぷり!地味な所ではユースケ演じるセールスマン・轟の空気読めない感じも最初は「演技のテンションがおかしいのかな?」と思っていたけど、最後の方で登場人物みんなも「こいつ空気読めないなぁ」と感じていたことがわかる。結果、良い演技してたってことなのだ。

コメディの体裁を取りつつも、前向きで明るいメッセージを投げかけてくるほっこりした作品だ。

ただ残念なのは作中に出てくる前園氏の大ヒット絵本「タマとミキ」があんまり良い作品には思えないこと。絵本の内容をもっと受け手に任せてくれたら、もっと感動的だったかもしれない。

とは言うものの、何故だかよく「まだ終わってないニャー!」とか言ってしまうあたり、結構好きなんだろうな。

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つとみ